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どうしてブレンド米があるのかを考えてみた。

ブレンド米とは、複数の種類の米を混ぜ合わせて販売されるお米です。3種類くらいのお米を混ぜ合わせることが多いです。例えば、コシヒカリブレンドなら、コシヒカリ、コシヒカリの味を邪魔しない安めのお米、古古米コシヒカリなどを混ぜ合わせています。

「どうして、違うお米を混ぜるのか?」私はそれが疑問でした。
「安く売るため?」「古いお米を消費するため?」そんな疑問を出発点に、ブレンド米が世の中に行き渡っている理由を考えてみます。

古古米をおいしくいただくため

ブレンド米には古古米が使われることが多いです。古古米とは、収穫から2年以上たったお米で、新米よりはぱさぱさしていて、独特なにおい(古米臭)がすると言われます。単純に時間がたち品質が低下したということですね。でも、食べて害があるわけではありません。

品質が低下すると分かっているなら、どうして新米のうちに売ってしまわないのでしょう?それは、来年不作になるかもしれないというリスクに備え、お米は備蓄されるからです。お米は倉庫で保管され、足りなくなれば補給されます。しかし、もしもの時がなければ、古古米として再び市場に出され、ブレンド米や古古米として売り出されるのです。

そんな少し古いお米をどうやったらおいしく食べられるか考えた結果が、「おいしいお米とブレンドしよう!」だったんですね。食べられずに処分するくらいなら、ちょっと品質は落ちてもコシヒカリとして食べてもらおう。そしてちょっと安くしよう。そう考えました。

人気のあるお米をちょっと安く食べるため

魚沼産のコシヒカリというお米を聞いたことがありますか?コシヒカリの中でも味に優れていると言われています。しかし、”魚沼市で作られたコシヒカリ”。これはそんなにいっぱいあるわけではありません。希少価値が高く、値段も張ります。

おいしいお米を食べたいけれど、そんな高いお米は買えない。そんな時に登場するのがブレンド米です。魚沼産コシヒカリの中に他の産地のコシヒカリやコシヒカリ以外の味の邪魔しない品種を混ぜ合わせることで、値段をグーンと下げます。魚沼産コシヒカリの必要量が減るので、当然ですね。

なにか好きな品種がある時に好きな品種がメインとされるブレンド米を選べば、その雰囲気は味わうことが出来ます

ブレンドする方が一種類よりおいしいから

ブレンドする方が一つの品種のお米よりおいしくなるからブレンド米を売っているそうです。
確かに、日常的に豚肉と牛肉の合いびき肉のハンバーグや、ブレンドされた小麦で作られたパンなどを食べています。雑味があっておいしいとか、味が複雑でおいしいとか、食べ物を食べていてそんな感想を持つこともあります。

ブレンド米がそれと同じならば、二つの味がする、二つの触感がある、においに癖がある、などはもしかしたらプラスに働くかもしれません。きっとそうです。一種類がいいなんてそんなことは誰も決めていない。私もブレンド米食べてみようと感じました。

ブレンド米で多いのが甘くてモチモチ触感の低アミロース米とさっぱり、あっさりのお米を混ぜ合わせるパターンです。二種類の特徴の違うお米をいい塩梅に混ざ合わせることで、どの品種にもない、口当たりや味が楽します。

遊び心

ブレンド米が誕生した要因の一つに、人々の遊び心を入れたいと思います。
普段お米を食べる人、お米を見極め、販売する人、お米を作る人。このような人たちがあるときふと思い立ち、「お米を混ぜてみよう。」そう思ったんじゃないでしょうか。

私がもし2種類以上のお米が手元にあったとしたら、「混ぜてみたい」そう思うような気がするんです。「どんな味になるかな?」と調味料を適当に混ぜ合わせるように。

調味料の様に劇的な変化はありませんが、まずいものがおいしくなったり、高いものが安くなったり、新たな可能性が生まれたり、何か発見はきっとある。遊び心がお米の可能性を広げた、そんな風にブレンド米を見ていきたいと思いました。

最後に

ですが、最後に一つ今思いついたことがあります。「そもそもブレンド米が主流なんじゃないか」ということです。

今のように種子を業者から購入していない時代、選別機などが発達していない時代、いろんな品種が同じ田んぼで育てられていたってことありそうじゃないですか?そもそもはブレンド米で、現在至るにあたり、お米の品種は統一されていった。そう考えることもできると思います。

そういう過去があったら面白いな。そう思いながら今回の探求は終わります。

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