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就活備忘録

レギュラーシーズンが終わり(プレーオフはまだ残ってるけど)、少し暇になったので就活の思い出をひっそりと置いとく。
※このnoteはバスケ関係ない

めっちゃ長いです。

時系列まとめ

修士1年6月

就活は一般にこの時期にスタートする。夏期インターン等就活イベントの情報が一斉に公開されるので、気になる企業のイベントにどんどん申し込み&参加して情報を集める。
自分はこの時別件で忙しくてインターンに申し込めず、スタートが出遅れた。
夏にしかインターンをしない企業もあったようで、少し後悔。

修士1年10月〜12月

この時期にようやく重い腰をあげて就活に励む。10月〜11月には冬インターンの情報が公開されるため、手当たり次第申し込んだ。
インターンには大抵選考があり、だいたいは①ES、②webテスト、③面接が必要。①②はほぼ必須、③まで課してくるのは2〜3割くらい?な印象。
就活始めるまではインターン選考でテスト受けさせられたり、面接があるなんて知らなかった。こんなに手間をかけて応募して選考を通過できればいいけど高確率で落ちる。
インターン選考では35社応募して14社通過。21社落ち。通過した企業の中には蓋を開ければほぼ全員通過してるよねってやつもあったから、ちゃんと選考通ったのはもっと少ない。
就活、ハード過ぎん?

インターンはほとんどオンライン。これは地方学生にとって大変ありがたかった。現地開催(1day)の企業は早朝の飛行機で東京行って、インターン参加して、その日の最終便で帰るって感じでめっちゃ疲れた。東京開催だといいけど千葉開催だと微妙に最終便に間に合わなかったりして次の日の早朝に帰ったり…
インターンの内容はだいたい①会社のざっくりとした説明、②応募職種の仕事内容の説明、③職場見学、④グループディスカッション、⑤座談会など。
①②はホームページにも載ってる内容を説明されることが多かった(正直いらないと思っていた、ホームページに載っていない内容を教えてもらうために就活生は参加しているので…)。ただ説明しないわけにもいかないよね。多分。
現地開催の時に③(職場見学)をやってくれるところは本当にありがたい。最初はどこもそんなに変わらないだろ〜とか思ってたけど、案外違う。例えば、物が整理整頓されているか、フリーアドレスならどんな感じで座っているか、トイレは綺麗か、壁の張り紙の内容、(いろいろバレそうなのでぼかすけど)設備が整っているか、あとはその場にいる社員の空気感(一番大事)。
④(グループディスカッション、略してGD)は本選考の練習って感じでやってた。飛び抜けて凄い人はインターン後秘密裏に特別選考への案内があるとかないとか。そういう情報はなかなか出回らないし出回っている情報も信憑性に欠けるものが多いのであんまり振り回されない方が良さそう。
私はどのみちGDの実力はなかったので、出来不出来は一緒のグループの人との相性に依存してた。5回に1回くらいの頻度で鬼のマシンガントークをする人に遭遇する。こういう人を窘めつつ全員の意見を引き出せる人はめっちゃ評価されるんだろうな。難しくてできません。私は発表が1番好きだったから発表役になることが多かった。
⑤(座談会)はだいたい若手社員と学生数人の小グループで自由に質問する形式が多い。志望職種の先輩社員とはいえ、職種の中でも仕事内容は多岐にわたるので聞きたい話が聞けるかといえば五分五分な感じ。そんなこともできるんだ!とか何それ面白そう!とか新たな発見もある。
あとは「職場の雰囲気は?」とストレートに聞いても「風通しいい」とか「同期仲良い」とかありきたりな答えしか返ってこないから、質問のしかたは工夫が必要だよな〜と思う。

修士1年1月〜2月

冬インターンもだいたい落ち着き、本選考に向けた説明会が始まる。1日に2〜3個説明会が入ってるのが1ヶ月くらい続く。喋ってる方も大変だろうけど聞く方もなかなか疲れる(大事なことは口で喋るだけじゃなくてスライドで強調してくれ〜)。
2/1に本選考の情報を送ってくる企業が結構多かった(情報解禁日は3/1)。とりあえずESやwebテストの締切日をGoogleカレンダーに登録する作業をして見返すと、3月死ぬのでは?ってなった。人気の締切日が何日かあって、とある日を締切にしてるのは5社とか。その次の日3社とか。さすがに全部に応募するのは無理だから取捨選択もする。
また、インターンに参加した企業の中では早期選考に案内してくれるところもあった。自分ではかなり対策をしたつもりだったけど(今思えば全然足りてなかった)、早期選考を受けた企業は全部途中で落ちてしまった。この時が1番精神的にきつかった気がする。2〜3日は何もする気がおきなくてぼーっとしてた。(この時初めて何も言わずに研究室サボった)

修士1年3月

3/1は情報解禁日(政府が出してる新卒採用ルールで一応決まっている)。でも3/1より前にほとんどの企業が採用選考情報を送ってきていたので、3/1は逆に何が起こる日なの??ってなってた。特に何もなく、数少ないルールを律儀に守っている企業からの選考案内が届いたくらい。
3月は怒涛のES締切ラッシュ、webテストラッシュ、一部企業では動画(1分で自己PRとか)の提出もさせられて、毎日精神的に追い詰められた。ESを何社も書いてるとある程度文章の型が定まってくるけど、書けば書くほどこの表現いいなーとかこの書き方あんまり良くないかも?とか気づくので型が更新される(本当はもっと早い段階で自分なりの文章の型を確立させておくべき)。同時に何社か並行して書いていると、志望動機が混ざってしまいがち。

修士2年4月

気づけば学年も上がり、気を引き締めて新年度を迎えなければいけないのに、就活でそんなことを考えている余裕はなかった。4月にはES合否連絡がだいたい出揃い、怒涛の面接ラッシュになる。

選考スケジュールはだいたいこんな感じ↓
1. ES、webテスト、(動画)
↓締切後数日〜2週間程度で合否連絡
2. 一次面接(代わりにGDのところもある)
↓1週間以内に合否連絡
3. 二次面接
↓1週間以内に合否連絡
4. 最終面接
↓当日〜数日で合否連絡
内々定

面接は先着予約制なことが多いので、ES通過連絡がきたらすぐ予約して希望の日程を勝ち取る必要がある。そのため平日9〜19時はスマホを肌身離さず持ち歩き、メールが来たらすぐに開ける準備をしておかないといけない。これも地味にストレス溜まる。選ばせてもらえるだけありがたいんだけど、スマホの通知ばかり気にしないといけないのでスマホ依存症状態。

4月の平日は常に1日1社面接が入っていた。どうしても日程が調整できないって時は1日2社の日も。だいたい朝イチで面接受けて、終わったら次の日の面接対策。自転車操業。毎日面接を受けているおかげで良い意味でも悪い意味でも慣れてしまった。

この時期から通過連絡も不合格連絡もたくさん来るようになる。ES段階での不合格メール(通称お祈りメール)は正直そこまでダメージない。でも一次面接、二次面接って進んでのお祈りメールは結構メンタルにくるものがある。選考を重ねるごとに企業への思い入れが強くなってしまうんだよなー。まれに不合格の理由?をお祈りメールに書いてくれる企業があるんだけど、何とも言えない気持ちになる。内容も全員に同じことを書いてそうだなーって感じのものだったので(失礼)
ただ2月にめっちゃ落ち込んだ時ほどはダメージなかった。

修士2年5月

GW明けると一次面接の結果はだいたい出揃い、二次面接、最終面接に臨むことになる。二次は一部企業で対面、最終はどこの企業も対面で移動が大変になる。東京で近い日程で何社も面接を受ける必要があった時も。その時は面接日程をいい感じに調整して、1週間東京に滞在した。1週間もホテル暮らしすると、ちゃんと寝てるはずなのに疲れが取れてなかったり身体が痛かったり…掃除してくれるしホテル最高!とか思ってたけど、自宅が1番。。。
5月下旬には所謂"納得内定"をいただき、一旦表立った就活は終了。

修士2年6月以降

内々定が出揃い、どの企業に入社するのか考える段階に入る。4社から内々定を貰い、そのうち2社はすぐに辞退の決意ができたけど、残った2社はなかなか決められずにいた。
2社とも内々定通知後に先輩社員と話す場を設けてくれ、様々な質問に答えてくれた。でも、質問内容は人事に筒抜けなんだろうなーって思って踏み込んだ質問ができずにいた。質問したいことのうち当たり障りないものだけを聞いて終了。
これじゃ判断できない!ってことで大学の就活支援窓口に初めて行く。そこでOBOGを紹介してくれるとのことだったので、2社とも年の近いOBOGを紹介してもらい、連絡をとってオンラインで面談のお願いをした。お2人とも快く引き受けてくださって、感動。そこでかなり踏み込んだ質問をさせてもらい、決断に踏み切ることができた。正直OBOGと面談するまでは(2社をx社、y社とすると)、x社60%、y社40%くらいの気持ちでx社優勢だった。一方面談後はx社30%、y社70%で逆転。その後もいろいろな要素を考えてy社に入社を決意。

いろいろな要素っていうのは
・仕事内容(詳しくは伏せる)
・福利厚生(特に家賃補助)
・給料
結局はやりたいことと💰が勝っている方になるよね。当たり前ではあるけど。ただしこの要素が霞むくらいの魅力がx社にもあった。

まだこの選択が正しいのかは全く分からないけど、学生の段階で可能な手段を全て使って考えて導いた答えなので、正しいでしょう!(正しくなくても正しくする!)

その他記録しておきたいこと

就活にかかる費用

地方に住む学生にとって一番重要な問題だと思う。
東京行くには片道15000円(新幹線or飛行機の場合)くらいかかるので結構痛い出費。ちなみに飛行機はスカイメイト(JAL)あるいはスマートU25(ANA)使うと12000〜15000円くらいで乗れる!※25歳以下限定、当日予約のみ、繁忙期と閑散期で値段に幅あり

インターンや面接で東京には8回、その他(大阪等)地方に4回行った。
最終的に就活でかかった費用を計算すると、
◯交通費・宿泊費で40万円
◯雑費で5万円
でした。
(雑費は買い足したスーツとかTOEIC受験料とか)
企業からは領収書で申請した分の交通費をぴったり貰えることもあれば、会社規定の金額(だいたい多め)を貰えることもあり、全く貰えないことも…
企業から貰った金額を全部合わせると40万円ほどだったので、自己負担は5万円でした。
特に多めに支給してくれた企業様には大感謝😭
(うまくやれば儲けることもできると思う。気持ちと時間の余裕があれば)

地方の学生と東京の学生の差

①金銭面
就活でかかった費用について先に触れたけど、私は可能な限り交通費支給してくれる企業を選んでインターンとかに参加したからこそ出費は最小限に抑えられた。
それでも全く支給してくれない企業を全て避けるのは難しい。選り好みできるような立場でもないので…
全く支給してくれない企業は、「全額自己負担でも来てくれる就活生を雇いたい」「熱意があればそのくらいの出費我慢できるだろ」って思ってるんだろうな〜。
地元密着型の企業で受けに来る人のほとんどがその土地の人ならまだ分かるけども…
東京に住んでたら金銭面で悩むことは少ないと思うので正直羨ましかった。

②時間
いくら飛行機でも時間はかかる。例えば東京で13時〜17時にインターンがあるとすると、5:30に家出て22:30に帰宅っていうスケジュールになる。
東京に住んでたら所要時間は半分以下だよな〜…

③情報収集
合同説明会の頻度や参加企業数が全然違う。
今の時代、説明会はオンラインが主流になりつつあるのでこの点に関してはそこまで危惧する必要はないかもしれない。しかしオンラインと対面では得られるものが全く違うので、企業によっては対面説明会に参加するか否かで大きく差が出るところもある。

文句を言っても自分が地方に住んでいるという事実は変えられないので、この差に負けず頑張らないといけなかったのはしんどかったなと思う。

メンタル

私はメンタルが強いほうではない。(中学、高校、大学で運動部に入っていたはずなんだけど)
インターンで落ちまくり、本選考で落ちまくり、気分が落ち込む時期も何回かあった。自分を否定されているような気持ちになるし。
そんな時、指導教員にもうどこにも入社できないかも…って愚痴ったら、指導教員から「もし入社先が見つからなければ、ドクター(博士課程)に行けばいいじゃん」と言われた。この言葉を聞いて、ドクターは嫌だ!って強く思い直すことができて、頑張れた。指導教員からしたら不本意な効果だったと思うけど。私の中に博士課程進学したいって気持ちは1ミリもなかったので。私のドクターへの嫌がりを分かった上で↑の言葉をかけてくれたならすごいと思う。多分違うけど。結局最後に会った日まで「社会人しんどくなったりまた研究したくなったらドクター取りに帰っておいで」とか言われてた。絶対帰らん。

指導教員の理解

研究室に所属していたら、指導教員の就活への理解がどの程度あるかがめっちゃ大事。
私の指導教員は幸いにも就活に理解を示してくれる先生だったので、就活のため◯月◯日は休みますと言えば頑張ってくださいと言ってくれていた。
しかし私の友人の指導教員は正反対の人だった。そもそも就活で休みますなんて言える空気じゃないとか。先生が出張でいない日に開催するインターンにしか申し込めないとか言ってた。面接でどうしても休みたい日は説得するしかないけど、◯月◯日は面接で東京に行くので休みますと言えば、その分土日は朝から夜まで大学に来て実験しなさいと言われていたらしい。
こういう先生は少数派ではあるけど、本当に存在する。体感1割くらい。
指導教員と良好な関係を維持しつつ就活しないといけないってなると心労が何倍にもなりそう。

印象的だった企業

最後に印象に残っている企業を何個か挙げておく。
①ブラック臭半端ない
この企業のインターンは1泊2日で、1日目に会社説明、職場見学、仕事体験をして、ここまでは良かった。最後に座談会があって、座談会会場に置かれていたホワイトボードに何やら物騒な文字列が並んでいる(消されていたけど、文字の跡が残っていた)。詳しくは書けないけど良くない内容だった。
さらに仕事体験についてホテルでレポートにまとめてこいと指示が。普通はインターンの時間外(昼休憩中とか夜とか業務時間外)で課題を与えるようなことはしない。ここの企業だけ。
ホテルに着いたのが18時半、レポート終わったのが23時でクタクタになって寝た。
次の日の朝集合した時には皆の顔が死んでいる。昼ご飯も皆死んだ顔で無言で食べててなかなかシュールだった。
急に逃げ出す社員がいるとか、サービス残業当たり前そうとか、ここには書けないけど他にもいろいろあってブラック臭半端なかったので本選考は応募もしなかった。

②高難易度GD
この企業のインターンで行ったGDは、1グループ8人だった。普通はGDの人数って4〜6人だから多すぎて苦労した。正直6人でも持て余す人出てくるのに。制限時間も30分で、とりあえず1人ずつ意見を言うけどそれだけで10分くらいは消費する。なんとか制限時間でまとまった(司会が強制的にまとめてくれた)けど、8人もいると半分くらいはほとんど会話に参加できなくなるから意味あったの?っていう。今でも正解がわからない。

③楽しい最終面接
①②で文句みたいなこと書いちゃったので少しは良かったところも書いてみる。
この企業の最終面接では同じ時間帯に複数人を集合させ、面接は1人ずつ、他の人は別室で待機という方法をとっていた。待っている間は暇だし案内担当の人事からもお喋りしてていいよと言われたので、他の就活生と人事も混ざって本当に喋り倒した。あんなに緊張感のない(?)最終面接は後にも先にもここだけだった。いろいろと面白い話を聞けたし面接も通過したので良い思い出になっている。(この企業は結局辞退したけど、本当に良い会社だった)

近年の就活システムへの文句

長すぎ!!
私はスタートが遅れたから就活期間は修士1年10月〜修士2年6月の9ヶ月間だったけど、それでも長い。普通の人は修士1年6月に始めるので1年間。修士課程2年に対してその半分を就活に費やすの、あまりにも勿体ない。
研究テーマにもよるけど就活に合わせて実験を組むのは難しいのでなかなか研究が進まない。

最後に

理系院生だと推薦でパパッと就職先決める人もいるけど、推薦枠のある企業に私は惹かれなかったので普通に就活した。志望業界と大学の学部が少し分野が違ってたのもある。大変ではあったけど新卒で入る企業はめっちゃ大事だと思ったから自分なりに全力で頑張って納得いく就職先が見つかって良かった。

社会人歴長い人がこのnote見ると色々と考え甘いなーって思うかもしれないけど、学生目線での記録を残しておきたかったので素直に書いてみた。(執筆したのは1月ごろ)
1年後には考え方も変わってるのかな。

勢い余って7000字になってしまったけど、とりあえず書くことができて満足しました。
このnote最後まで読んだ人はすごいと思う。笑

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