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【読書メモ】西内啓『統計学が最強の学問である』15

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西内啓『統計学が最強の学問である』目次マインドマップ

読書メモ

第6章 統計家たちの仁義なき戦い

  • 心理統計家は目に見えない抽象的なものを測定することを目指す(心や精神など)

    • 抽象的な概念の定義を行い、それについて関連しそうな質問を考える

    • 質問の精査

      • 役に立たない質問の削除

      • 事前に想定していた因子と関係のない質問の削除

      • 答えるたびに回答が変わる質問の削除

    • こうして出来上がった質問紙は、尺度と呼ばれる
      →測定結果を回帰分析したりする

  • パス解析:回帰分析のほかに、心理統計学で利用される統計手法
    →変数間を関係性と強さを、楕円と矢印で示す

  • 質問紙尺度はアンケートとは異なる
    アンケートは聞きたいことをそのまま回答してもらうものであり、質問紙尺度は抽象概念を科学的に測定するものである

  • 知能テストでなぜ差別が起こるのか?
    知能テストの中身がわからず、拡大解釈しているから

感想

知能テストは、偏差値とともに、誤った利用のされ方がなされていることを実感しました。客観的に知能を測定できると、あれもこれも測れると勝手な思い込みが生じそうです。そういう意味でも、テストや尺度の中身を知ることは大事なのですが、心理学統計そのものが、他分野の人間にはとっつきづらそうなので、なかなか難しいものがあります。


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