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【読書メモ】波頭亮『論理的思考のコアスキル』11

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波頭亮『論理的思考のコアスキル』目次マインドマップ

読書メモ

第I章 論理的思考とは 2 論理展開の方法

  • 帰納法:複数の観察事象の共有事項を抽出し、その共通事項を一般命題化して結論とする論理展開

    • このとき、「共通事項の一般命題化」だけでなく、事前の「観察事象のサンプリング」も思考者が行うことを忘れてはならない

    • 帰納法のステップ

      1. 観察事象のサンプリング

      2. 各観察事象に共通する事項を抽出して一般命題化する

    • 帰納法は数多くの事象を観察することによって見てとれる共通事項を一般命題化する論理展開の方法論

    • 演繹法は"純粋論理的"であるのに対して、帰納法は"実証科学的"な性質の論理展開

    • 帰納法を正しく使う勘所:適切なサンプリング

    • 演繹法は純粋論理的、帰納法は実証科学的
      →帰納法で得られる結論は、その正しさの程度が"強い/弱い"で判断される性質のもの(演繹法で得られる結論が"真か偽か"で明快に判断できるのと対象的)

    • 帰納法の論理展開において判断の対象とされるのは、個別具体的な現実事象の集合であり、その集合も一部の事象のサンプリングで集められたもの

    • 適切なサンプリングの要件

      1. 何らかの共通事項が成立するような事象を揃えること

      2. 対象群全体を代表するのに妥当な事象を集めること
        →"全体を代表するのに妥当"とは?
         ①十分なサンプル数が揃っている
         ②サンプルの集め方に偏りがない

    • 帰納法で確からしい結論を得るには…

      • 観察事象の母集団の大きさや特性ごとのサブ集団大まかな構成、特性のばらつきを考慮した上での必要十分なサンプル数を確保すること

      • 観察手段を集める上でのバイアスの介在に充分に配慮したサンプリング

    • 演繹法で前提として設定されている一般化命題は、帰納法によってのみ論証・構築され得るものである


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