【マネジメント】ホストの"ラスソン"とは?
こんにちは、国武凜(くにたけりん)と申します! 「LUXER MOON(ルクサームーン)」というピアスブランドのオーナーをしたり、大阪ミナミのホストクラブ「ATOM ROYAL」でホストをしています!
インセンティブを考える
以前、コンサルにて面白いことを学びました。
僕が両足を突っ込んで頑張っている「ホスト」という業界には"ラスソン"というイベントがあります。
"ラスソン"とは「ラストソング」の略なのですが、お店でその日1番売上が高かった人が、全プレイヤーやお客様の前で1曲歌うことを指します。
特に僕がはたらかせて頂いている「ATOM ROYAL」のような大型店舗では、平日のお客様が比較的少ない日ですら新人・中堅のプレイヤーはなかなかラスソンをとれない。
なのでラスソンを獲ることが、ホストをしていく上ではとても大きなイベントとなるのです。
さて、今回は経営学における「マネジメント」とラスソンの関係についてお話ししていきます。
ラスソンとは、何のためにあるのでしょうか?
結論、「動機づけ」のためです。
理由を加えるだけで人はお願いごとを聞きやすくなる
「人間はもともと不合理的」という前提の元構築された行動経済学という学問は、人間は理由を加えるだけでお願い事を受け入れやすくなることを証明しました。
あなたが友達から100円を貸して欲しいと思った時、
A.お願い!100円貸してくれない!?
B.お願い!○○のために100円貸してくれない!?
この2パターンのお願いの仕方では、Bの方が受け入れやすくなるんです。
一見当たり前のようなことですが、これ面白いのは、理由はなんでもいいんです。
例えば
C.お願い!どうしても100円貸してほしいから、100円貸してくれない!?
こういった不合理的な理由でも、Bとさほど変わらないくらいに効き目はあるそうです。
この話をマネジメントとラスソンの関係に応用していきます。
ホストクラブを運営する側からすると、やはり毎日・毎月・毎年のアベレージ売上はあげていきたいところですよね。そのためにはプレイヤーに「今日も頑張って売上たてるぞ!!」とやる気を出してもらわないといけないわけですが、その時に「ラスソン」が効いてきます。
ラスソンを神格化することで、「いつかは僕もラスソンを歌いたい」という動機が生まれる。
また、No1が発表される数分前に、その時点でのNo1とNo2とNo3のプレイヤーが発表されるのですが、なんと差額が発表される時もあります。
No2、No3はNo1をまくってラスソンをとるためにアタマを悩ませるわけですが、場合によってはNo1がこのまま何もせずオーダーするかもしれないし、もしくはNo3外の人がぶちあげてくるかもしれない。
そんなハラハラの中、一般的にホストさんは姫様に対して「ラスソンをとりたいから、オーダーしていい?」と伝えることが多く、またオーダーする姫様も「担当のラスソンを聞きたいから」という動機でお金を払う方が多い。
ラスソンというイベントが、売上をより上げるための、そしてプレイヤーのモチベをあげるための動機となっているんです。
誕生日に、ラスソンを狙いに行く
僕は10月28日(月)が誕生日なのですが、この日に自身のバースデーイベントを打つ予定です。
SNSでも有名なデカ箱「ATOM ROYAL」さんの一日を借りるのは、正直かなり怖いです。
たくさんの先輩のお時間を頂いちゃうし、
もしかしたら大きなメディアだって動くかもしれないし、
なにより通常日より売上や集客が落ちたら...
と考えると、日に日に謎の不安は膨れ上がっていきます。
だからこそ、挑戦しがいがある。
この日、僕は初めてのラスソンを狙いにいきます。
でも、あえて先輩に
「まくってきてくださいね」
と煽るつもりです。
予定調和のゲームは面白くないし、人様のお時間を無闇矢鱈に奪ってまでラスソンを取りに行きたくは無い。
10/28(月)、ぜひあなたの力を貸してほしい。
僕にラスソンを歌わせて欲しいです。
その代わりに、盛大なストーリーとエンタメをお届けします。
ぜひ、お時間を空けておいてください🔥