見出し画像

マーケティング・マイオピアとプロダクト・アウト

マーケティング・マイオピア。目先ばかりに囚われず長期的な活動が重要だと指すこの概念を、現代版にアップデートしていく。

こんにちは、国武凜です。
今回は「マーケティング・マイオピアとプロダクト・アウト」というテーマで、現代のマーケティング・マイオピアについて考えていきます。よろしくお願いいたします!


※インスタグラムやってます!フォローしてね!https://www.instagram.com/rin1028k/


マーケティング・マイオピアとは

まずは「マーケティング・マイオピア」とはなんぞやといったところですが、これは日本語で表すと「近視眼マーケティング」と表現できます。「いや、マーケティングが日本語になってないやないかい!」みたいなツッコミをされそうですが、そもそもマーケティングとは米国で生まれたもので、それが指すものを完璧に日本語で表すのって難しいんですよね…「販売」とも違うし、「広報活動」はほんの一部分に過ぎないし…ということで「近視眼マーケティング」とします。

「近視眼」というのが「木を見て森を見ず」的な、部分しか見ていないことを指す言葉なので、今回でいうと「目の前の利益や商品ばかりに囚われて、長期的な企業活動や本質的なマーケティングが行えていないこと」で解釈していただけたらと思います。

「マーケティング・マイオピア」という言葉は、50年以上前に発表されたセオドア・レビット氏の文献のタイトルです(テストでます)。有名なビジネススクールではよく活用される文献らしく、どうやらここから学べることはとても多そう。

企業は自社商品を売ることばかり考えがちですが、これは「製品志向」です。製品ばかりに囚われていては、これからの時代の流れや流行、競合他社の動き、洗剤顧客を見逃してしまい、結果衰退していく可能性大デス。企業活動の本質は自社製品を売ることではなく顧客を喜ばせるまでのプロセスに存在しているのではないでしょうか(これを「顧客志向」といいます)。そのためにはないをすべきか考えろ、というのがざっくり「マーケティング・マイオピア」から得られる教訓だったりします。

プロダクト・アウト

「プロダクト・アウト」もさらっとおさらいします。製品の作り方は主に以下の2通り。
1.ニーズ・ドリブン
2.感情・ドリブン
つまり、市場に存在する顧客ニーズを捉えてそこから製品を作る1番と、ニーズ関係なし・誰も求めていなくとも「自分が作りたいから作る!」という2番。「プロダクト・アウト」とは、2番の「感情・ドリブン」を指します(ちなみに1番は「マーケット・イン」といいます)。

現代のマーケティング・マイオピア

さあざっとおさらい完了しましたので、ここから本題に入ります。
「現代のマーケティング・マイオピア」と堂々と威張ってかきましたが、マーケティングというもの自体100年も歴史を持っていないということは無視してください。今、マーケティング・マイオピアを僕らはどう受け止めるべきなのか、というお話なのですが,,,
先ほども述べました、「企業活動の本質は製品を売ることではなく顧客を喜ばせるプロセスにある」と。
この発言は真意ではありますが、これってどっちかというと「ニーズ・ドリブン(マーケット・イン)」的思考に似てませんか?つまり、顧客が喜んでくれるものを調査し、ニーズを捉え、そこに球を投げる、的な。このような活動を通して製品を提供することで顧客は確かに喜びますが、この「顧客志向」に沿って企業活動を行う企業は数多と存在します。それだけ需要がある場所ということなのでしょうが、一方で顧客のいう通りに活動する企業はいわば顧客の奴隷みたいなもので、顧客第一主義です。そんな場所から「iPhone」のような革新的商品が生まれるとは到底思えません。「iPhone」だってローンチされた当時は黒ギャルが番組で堂々とバカにしてたぐらいですから。つまり、黒ギャル第一主義の会社はiPhoneを生み出せないということです。
確かに顧客のニーズを調べそこにたまを投げる活動は立派なことではありますが、それを中小企業がやるのは無理があると思います。ニーズ調査に莫大な資金をかけることができ、またターゲットとなる顧客が幅広い大企業にその勝負で中小企業が勝てるとは到底思えません。大企業を除き、僕らは顧客志向であるために「プロダクト・アウト」を行わなければならないと考えています。顧客のために、顧客が本当に望む物を作るために、顧客を無視する。この力が今求められているのではないでしょうか。

もちろん「顧客調査なんか行わなくていい!」なんてことは言いません、それはとても大事です。今回主張したいのは、顧客のニーズを徹底的に把握した上で、適切にそれを無視できる能力を持った方が、結果的に顧客のためになることがあり、それがマーケティング・マイオピアに陥らない方法だよね、ということでした。

変化の激しい時代には言葉の意味を表面上で理解するだけではなく、都度都度現代版に自ら刷新する必要があるかなと感じました。

今回はこれで以上となります。ありがとうございました。


※インスタグラムやってます!フォローしてね!https://www.instagram.com/rin1028k/

ご支援ありがとうございます!!これからも皆様をワクワクさせられるような記事を書いていきます!!