プロキオンS ◎オメガレインボー

先週のラジオNIKKEI賞は、◎グラニットの出足がつかず、開幕出ムチの厳しい展開。
セーフティリードを奪えずに手応えを早々に無くす様は不調の時のパンサラッサのようでした。
グラニットが無理にハナを奪いに行かなければそのまま逃げられたであろうシルトホルンが2着に残り、ポジションを取れず差しに回ったレーベンスティールは3着まで。(エッグイ斜行のおまけつき)
やはり前が残るレースだっただけに、スタート決めてほしかったですね。

正直、ここ1週間で一番注目しているレースはジャパンダートダービーなのですが、
日曜重賞ではプロキオンの方がメンバーが揃った感があるので、こちらを予想します。

京都改修の余波を受けて阪神や小倉で行われていたプロキオンSですが、3年振りに中京1400mに帰ってきました。
中京ダートといえば、チャンピオンズCで1倍台のクリソベリルやテーオーケインズが外を回されて飛んだようになんとなく内有利なイメージがあったのですが、
1400mに関しては芝スタートで外の方が芝を長く走れる分、意外と外枠も好走しているようです。
(tenki.jp)土曜は降らなかったため良馬場開催だったが、日曜未明から少しずつ降り始め、昼過ぎ〜夕方にかけて雨脚が強まる見込み。
→たぶん稍重ぐらいだと思われるが発表よりは水分を含んだ馬場を想定すべき

◎16 オメガレインボー(藤岡佑)
ダート短距離路線は国内だとJBCスプリントぐらいしか目標になるレースがなく、賞金を積めるレースも少ないため出場枠が比較的広いプロキオンSには中央のダートスプリンターが集まりやすい。
その結果何が起きるかというと、中京開催になった2012年〜2019年の計8年間、全ての年でハイペース決着となっている。
中京1400自体はそれほど差しが決まるコースでも無いが、ことプロキオンSに関して言うとそれなりに差し馬も来ている。1200路線の馬が一定いるお陰でペースが流れている結果だろう。

今回、逃げるのは恐らくドンフランキー。過去に中京の重で勝利経験もありコース適性もかなりあると思われるが、メンバーレベルの上がったここで有力馬の一角が易々と楽逃げできるとは思えない。
そもそも比較的ハイペースを刻んで逃げるドンフランキーをマークしてレースが進むことが想定されるので、いくら雨だといっても今年は差し展開なのではなかろうか。

で、差し馬の中でオメガレインボーを選んだ理由だが、ズバリ鞍上である。

藤岡兄には昨年のJDDハピで期待外れの騎乗をされたのをよく覚えているのだが、こと中京ダートにおいては差し追いの好騎乗が印象深い。
同舞台での2017プロキオンSではキングズガードで最後方から馬群を捌いて勝ち切っており、他にも2018チャンピオンズカップのウェスタールンドなんかも芸術的な追い込み。さすがに相手がルヴァンスレーヴでは最後は届かなかったが…
恐らくスパイラルカーブで馬群がバラけやすいからか、藤岡兄にありがちな「下げすぎ」た位置取りでも距離ロスが少なく、末脚をしっかり引き出すことができるのだと思う。
本人もこのコースには得意意識があるのではなかろうか。わかりませんが。

藤岡兄とオメガレインボーのコンビはここまで全連対で手が合っているようにも見えますし、そもそも1600m以下は9戦連続掲示板内と堅実に走る馬。
前が速いと踏んでじっくり乗ってくれれば最後差し切ってくれると思います。今回はハピの時と違って差し損ねても文句言いません。たぶん

○13 タガノビューティー(石橋)
こっちが本命でも良かったぐらい強い差し馬。ブリンカーを着用してからある程度の位置からでも確実な末脚を使えるようになりました。
かしわ記念では勝ったメイショウハリオと着差も上がりも差のない競馬で、パッと見かなり強そうに見えます。

ただ、かしわ記念のバシシューがめちゃくちゃ上手く乗ったのも事実。これまでずっとコンビを組みながら長らくチャンスを取りこぼしてきた以上、同じパフォーマンスを出せるかどうかは何とも言えないところ。(鞍上も覚醒したんだとしたら良いんですが)

▲10 リメイク(川田)
カペラSで異常な末脚を見せ、力関係やハイペース適性ですごく人気している馬。海外でも善戦しているしまあ強いんだろうとは思う。
ただ、過去の1400m戦では中団より前で競馬をしており、今回川田と初コンビということでどういうレース運びをしてくるかイマイチ読めない馬。
距離延長がプラスになればアタマで飛んできそうだが、他の有力馬に比べて不確定要素が多いので軸にするには怖いなーという印象。

抑えは△エルバリオ、フルム、前残り傾向が強くなればドンフランキーも、という感じだろうか。
消しはシャマル。ずっと地方を回っていた関係で時計勝負をやってない中で58kgを背負う、ちょっと買いたくないですね。
いい加減川須くんに返してもらえませんか…