終わらない昭和がなんだよもう令和だぞ魍魎戦記MADARA

こんにちは。とある腐女子です。
友人たちとの飲み会でお気持ち長文を書いてみようじゃないかというノリで、ここ20年くらい抱えている文句について書いてみることにしました。

魍魎戦記MADARAという作品をご存じでしょうか?
ちょっと前に30周年記念の豪華本が出ていた、つまりそれくらい前の作品なんですね。
メディアミックスとして、OVAやファミコンにもなったことがあります。というかゲーム誌に掲載されていた、もともとゲーム化前提の作品だったはず。
それなりにヒットし、それなりに続編が出ていました。

しかしその続編というのが、まぁなんというか、途中で多々放置されているのは熱心なファンでもなければ知らないかもしれません。

MADARAという作品は、転生戦士たちが108の転生を繰り返していく気の長い設定です。
とにかく派生が多い(幼稚園戦記ってなんだよ)んですが、説明するのも面倒なので興味がある人はWikipediaでも見てください。自分も正直よくわからん。

今回は自分のカップリングについて話したいので、壱、赤、ギルガメシュサーガ、死海のギルガメシュ、転生編、天使編に絞りたいです。絞ってそれかよ。

先に言っておくと、自分のカップリングは聖神邪×カオスです。
登場人物の名前も途中で変わったり(…)真名とか転生後の名前とか色々あるんですが、わかりにくいのでもう一貫して最初の名前で表記します。

①マダラ壱

突然現れた魔王に支配された世界に平和を取り戻すために戦うRPGです。
シリーズ名のMADARAは主人公マダラの名前です。魔王の名前はミロク帝。
実はマダラはミロクの息子でその力を恐れてうんたらかんたら……。
マダラには双子の兄の影王がいたり(シリーズ通してろくな目に合わないよねこの人も)、途中で争いながらも仲間が増えて最終的にはミロクを倒すというストーリーです。
で、その途中で増えた仲間が聖神邪とカオス。どちらもミロク帝に滅ぼされた国の王子でした。ちなみに従兄弟。
二人は真王(なんかすごい存在)を目指していたんですが、その真王になるのはマダラだと負けを認めて一緒に反乱軍として戦います。
しかし、最後の最後にミロク帝が時空を越えて逃げたので、それを追っかけてマダラも消えてしまいます。

この消えたマダラを追いかけようと思ったことが、全部の原因です。たぶん。

ミロク帝が消えた後、千年王国という国を作り、そこの初代国王にカオスはなります。
しかし聖神邪もカオスも消えたマダラを忘れられず、数年後国を放り出して旅に出ます。
カオスは妻のジャミラも伴って、お互い西と東に時空を超える扉を探しに。

②マダラ赤

旅に出た聖神邪がフダラク大陸であれこれ戦って活躍する話。
ここにもムーというマダラの転生体がいるんですが、聖神邪からするとマダラではないんですね。このあたりが余計話をややこしくするんですが。
フダラクの赤い砂のせいで聖神邪の余命が僅かに。最後は無事扉を開きます。

③ギルガメシュ・サーガ

赤で扉を開いた聖神邪ですが、マダラの元に行くはずが、飛ばされた先はカオスが暮らす田舎でした。
扉を開けたものの、一人では駄目だカオスも一緒に連れてこいとキャンセルされてしまったんですね。なんでや。
ところがカオスは田舎町で医者をやりながら妻のジャミラと平穏に暮らしていました。
扉を前にしながら何もしていない理由は、息子(アレクサンドール)が生まれたこと。
ちなみに聖神邪は元々ジャミラが好きだったので、聖神邪→ジャミラ⇔カオスという三角関係でした。

結局カオスもマダラへの思いを断ち切れず、聖神邪を助けるためというのもあり時空の扉を開いてしまいます。
妻子を捨てて、マダラを選んだんですね。ろくな男じゃねぇぞ。

ここで二人は不老の身体を得て、マダラを探す旅に出ます。

で、捨てられたジャミラはめちゃくちゃ二人を恨んで(そりゃそうだ)、実の息子をアガルタに捧げて同じように不老の身体を得たりします。マジかよ。

旅を続ける聖神邪とカオスはエデンでデューという少年と出会います。デューはエデンの新王であり、この世界のマダラです。しかし少年はマダラとして覚醒することを拒否します。

せっかく会えたマダラに拒否されて、だんだんカオスがおかしくなっていきます。
聖神邪と違い、贖罪の戦い(聖神邪の場合は赤での戦い)をせずに扉を開いたせいで、愛するものに7度殺されないとマダラを邂逅できないという呪いを受けます。またその呪いのせいで、狂気に陥りやすくなります。なんだそりゃ先に言えよ。後出しジャンケンにも程がある。
その呪いのせいで、後の作品どこに行ってもカオスの頭がおかしくなります。
この時点でその事実を知っているのは聖神邪だけです。聖神邪はカオス殺しの罪を引き受けようとします。

で、まぁカオスがマダラに拒否されるのなら自分が真王になるってめちゃくちゃやったり、息子を自分の手にかけたり、ほんと色々ありまして。最終的に聖神邪が殺そうとするんですが、ジャミラが割って入って、これからは普通に老いていくからカオスを生かしてくれと……。すごいですね。愛というか。こえーな。カオスのどこがそんなに良いんですかね、顔かな。

そこで聖神邪とカオスは一旦道を分かれます。
最初は男女男の三角関係だったのが、最終的には男男女の三角関係になってしまいました。

④死海のギルガメッシュ(小説)

これマル勝スーパーファミコンに掲載されたきり、どこにも収録されてないんですよね。
漫画の方はあるんですが、あれはストーリーが違うので、ちょっとカウント外に。
ダイジェストが「公認摩陀羅海賊本二」という同人誌アンソロジーに載っています。
公認の同人誌アンソロジーってなんすか。
ちなみにマル勝は古本屋をはしごして何とか2/3は確保しました。すごい。

ギルガメシュ・サーガの後、身体の半分(カオスの半分は生体ギミックというなんかすごいやつになっています)が腐り始めて気が狂ったカオスと聖神邪が心中する話。
公式で心中って書いてたから心中でええんやろ。

ここでようやく二人が死にます。はー長かった。

⑤摩陀羅転生編

これはコミック版の転生編を指します。ミレニアムとか僕は天使の羽根をうんたらとか色々ありますが……。
とりあえずここはコミック版で。

いわゆる現代編です。
と言っても、冒頭の数話のみで放置されています。転生戦士の記憶に目覚めた麒麟や聖神邪がマダラを探すわよ!で放置。田島昭宇と大塚英志はサイコの連載を始めたので、どうしようもなくなりました。
ちなみに20世紀にサイコを終わらせて転生編やるって聞いた気がするけどそんなことはなかったぜ。
この記事タイトルの終わらない昭和とは、この転生編の設定を指しています。

⑥摩陀羅天使編(小説)

転生編の後という設定です。
転生編が出てないのに、その後ってなんやねん。みんなそう思うと思います。
当然のように未完です。

天使編は転生編で、転生戦士が敗北した後という設定です。
そのため、戦士のしての力も失い、前世の記憶もない。普通の人間として現代の東京を生きています。
ただ唯一記憶を失っていないのがカオス。カオスは記憶を失う代わりに、他のみんなから忘れられることを選びました。
なのでカオスは聖神邪のことを覚えているけど、聖神邪はカオスのことを覚えていません。
ちなみにこの時点でまだ聖神邪はカオスを6回しか殺してないので、マダラにも会えてません。
聖神邪じゃないと殺せないので、作中で3日間くらい連続で燃やし続けても普通に再生しました。

聖神邪は聖神邪で当然ながら人の心があるやつなので。というかたぶんめちゃくちゃ良いやつなので、カオスを殺すのがしんどかったんですね。最後の最後でもう存在自体を忘れて殺さないようにしたわけです。

なんせ108回も転生しているせいで、みんな魂がすり減ってボロボロなんですね。
いや~大変ですね。

なので、殺されないと死なないけど、殺せる男はやってこないということに。
毎度のことながらカオスはすぐに頭がおかしくなる(その癖顔が良いので、無駄に慕ってくる人間が湧いてくる)ので、なんか新興宗教の教祖になるし……。

こういう状態で、放置されてかれこれ何年だっけ??

天使編の3巻の奥付、1997年ですよ!!!

23年!!ずっと!!この苦しみを!!抱えたまま!!

どうしろっていうの!!!?

何が終わらない昭和だよ!!平成終わってもう令和だよ!!!

一応なんかこれで完結って原作者がいった「僕は天使の羽根を踏まない」とかあるけど、え~~、うん、いやさぁ……みたいな……。

ところで天使編、沙門のファンの人とかどういう気持ちで読んだんだろ。
いや、たしかにああいう面があるのは否定できないけど、あまりにあまりじゃないですか。
自分が沙門のファンだったらひきつけ起こして倒れてるかもしれない。
今だったらお気持ちスクショ4枚じゃ済まないですよ。キャラの性格がアレになってるのは、他のキャラもそうなんですが……女のキャラはだいたいメンヘラだし……カオスは元々あれだけど。

本当はもっとお気持ち長文らしく切れ散らかしたかったんですが、なんか二人のあれこれ説明するだけで疲れました。顔と頭が良くて選民意識が強くてめちゃくちゃ迷惑な男が好きなのはカオスとヒルメス殿下のせいです。性癖の責任をとってほしい。

おつかれさまでした。

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