七夕の空

ぼやっとしてて、視線は交わらない

でも雲の向こうは明るくて
静かに見てるのが、わかる



そうか



そこにいたんだね



これまでずっと
そうやって静かにわたしの夜を
照らしてくれてたけど

君を見ないようにしていたのは


わたし?



探してもいなかったのに

なんだか
ずいぶんと自分勝手ね



今日、ふと
くちずさんだ懐かしい歌

あれは
君が思い出させたの?





でも




もうすこしだけ早く言ってくれたら
こうはならなかった


もうすこしだけ早く照らしてくれれば
こうはならなかった


もうすこしだけ早く
君に気づいていたら
こうはならなかった




ああ



でも




そっか。



君を見ないようにしていたのは


わたし


自分勝手は私のほうかもね



勝手なわたしの七夕の空へのお願い


この歌と
月明かりに照らされて

踊り疲れて、眠りたい

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