投資本まとめ・感想「投資で一番大切な20の教え」part1

GWの外出自粛中に投資本で理解を深めたいと思い、評判の良さそうな上記の本を購入した。
理解した内容を自分で定着させたいため、アウトプットしておく。

1.二次的思考

市場をアウトパフォームする結果を得たいなら、誰もが行う単純な思考(=一次的思考)をしていてはいけない。他より一歩先を予想した考えを持ち、さらにそれが合っているときにだけ市場をアウトパフォームできる。

例)これはいい企業だから株を買おう=一次的
  これはいい企業だが、過大評価されており株価は割高だから売ろう=二次的

【感想】
単に二次的思考を考えることは出来るだろうが、それが正しいものであるという条件はかなり難しいと感じた。
ただ、一次/二次的思考という考え方があることを理解しておけば、
今の自分の考えは一次的なものではないか?と気づくことが出来るかも。

2.市場の効率性とその限界

効率的市場仮説では「市場には勝てない」と結論づけられるが、
本書ではそうと断言できないとしている。
何故か?前提条件が実際の社会とアンマッチだからだ。

効率的市場仮説では「すべての人が同じレベルの情報、将来の見通し、客観性を持っている」などといった前提のもと、資産は適正価格になっていく。
しかし、市場参加者は実力が異なるため、実際には一部の優れた人間がその他参加者に勝ってアウトパフォームしている。

【感想】
そもそも効率的市場仮説をあまり重視していなかったため、そうだろうなという結論だった。
また、市場をアウトパフォームするためには、かなり実力を付けなければいけないのだという認識が強くなった。

3.バリュー投資を行う

一般に考えられる投資は大きく「テクニカル」「ファンダメンタル」に分けられる。筆者はテクニカルは短期的な需給以外では論するに値しない、と述べ、ファンダメンタルでの投資を勧める。
さらに、ファンダメンタル投資では「グロース」「バリュー」という区分が存在し、基本的にはバリュー投資を勧めている。

以下にそれぞれの違いをまとめる。
・グロース投資
行動:将来成長する株を価格は気にせず購入し、大きな成長を待つ
メリット:大化けする株を手に入れ、一発で大きく儲ける
デメリット:外れ(期待通りに成長せず、損失となる)が多い
      割高でもいいから購入することにより、損失リスク大

・バリュー投資
行動:企業の本質的価値より株価が低下した際に投資し、株価が企業価値に戻ることで利益を得る
メリット:割安を基準に買うため、損失リスクが少ない
デメリット:時間がかかることがある(市場が企業価値と株価の乖離に気づくまで)

ただし、グロース投資家も割安なときに買いたいと思っているし、バリュー投資家も将来の成長は考慮するため、単純に二分できるものではない。
「成長性」と「割安さ」のどちらを重視するか、によるものだ。

【感想】
後の章でも語られるが、投資のリスクを認識するためにはバリュー投資の割安さという基準をしっかりもたなければいけない。
自分はどちらかといえばグロース投資側の考え方だったが、そこに潜む危険性を理解することができた。

4.価格と価値の関係性に目を向ける

どんなに良い資産も高値で買ってしまっては良い投資にならない。
バリュー投資の対極はバブルに飛び乗ることだ。そこでは本質的価値と価格の関係性は不整合となる。

また、短期的な価格は「テクニカル」と「心理」によって変動する。
テクニカルとは、例えば暴落時の追証による強制決済など。
心理面で言えば、将来の価格変動は投資をしたいと思う人がこの先増えるか減るかで決まる
最も危険なのは「人気の絶頂にある資産を購入」することだ。

バリュー投資は確実に損失を防げるわけではないが、数多あるなかで最も確実性が高い投資方法である。

【感想】
狙っていた銘柄でS高とかしてるとどうしても飛びつきたくなってしまうが、このときが「人気の絶頂」なのだろう。
ここで飛び込まず、人気の落ち着きを待つか、銘柄選定は合っていたと自信を持ち、割安な別銘柄に投資をすべきだと改めて理解。
企業の本質的価値と価格の差をどう見極めるべきか、という大きな課題はあるが。。


想定よりかなり長くなりそうなので一旦ここで。
次回、以降の章からの感想書きます。


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