経営者になるためのノート
本書には、著者の柳井正さんが、FAST RETALINGの社長として、従業員向けに経営者になるためのノウハウや経営者としての心構えを明記されております。
全体的に、具体的なノウハウよりも、自己啓発を超えた、柳井さんの経営者としての意思を感じる内容でした。
以下、印象に残った部分です。
スピードの重要性がますます高まっている
"経営におけるスピードの重要性は、ますます高まっていきます。
世界中の人に通用する本当にいいものを、どこよりもはやく作って提供できれば、ものすごいサイズの市場を、ものすごいスピードで創ってリードすることが可能だということです。"
報告文化に注意せよ
"市場の変化にスピーディーに対応できない会社は、たいがいが「報告文化」になっている会社です。
計画や準備は大切なのですが、それでも実行九、計画一くらいのイメージで時間を使っていくのが理想的です。"
ここら辺は、意識して仕事しないといけないなと思いました。
自分は何に時間を使っているのか?を徹底的に意識しなければいけないと感じています。
指示をして仕事が終わりではない
"指示をすれば相手は動いてくれる、指示をしたことで自分の仕事は終わった、自分のやるべきことはできていると勘違いする人は意外と多いのですが、指示したことがリアルに動いていなければ、それは何も仕事をしていないのと同じなのです。
こちらに関しては、私のリクルーティングコンサルタントとしての経験則としても、何人かである種のプロジェクトベースの仕事をする際に、それぞれのミッションが違い、連携に手こずったことがありました。
みんな「自分の仕事はちゃんとやってます」というスタンスですが、成果としては、プロジェクトは上手く進んでいないという状態です。
それぞれ拠点も違うことから、電話やメールにて連携をしていたのですが、「実態として本当に仕事が完遂されているのだろうか?」という点では、謎でした。
反省点としては、明確にPMを作るべきであったと思っています。
A領域担当、B領域担当、C領域担当、D領域担当というミッションのもと、仕事をしていました。
ただ、その4領域の全てを統括して、プロジェクトの責任を持つ人が誰かという点は、明確では無かったです。
そのため、それぞれの担当が成果は出ていないけれども、「ちゃんと仕事してます」で終わってたのだと思います。
全員が、この難易度高いプロジェクトを成功させるという意識ではなく、この難易度高いプロジェクトが失敗した時に、「いかに自分が責任を負わなくても良いか?」という意識に変わってしまっていました。
「指示・連携をして終わりではなく、リアルに仕事が動いているか」そして、「成功に向けて、仕事を動かす」ことが改めて重要だと感じてます。
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