イノベーションのジレンマ
本書は、クレイトン・クリステンセンさんの書籍です。
2000年頃の本なので、少し古い本ですが、巨大企業がなぜ滅びるのかということについて書かれており、勉強になった一冊でした。
各企業の成功事例に加えて、失敗事例もあるので、ビジネスのリアルさを感じることができ、おもしろかった一冊です。
目次
-本書の要約
-本書の学びをどう活かすか。
本書の要約
巨大企業がイノベーションのジレンマに陥る原則としては、下記の5つとのことです。
原則一:企業は顧客と投資家に資源を集中している
原則二:小規模な市場では大企業の成長ニーズを解決できない
原則三:存在しない市場は分析できない
原則四:組織の能力は無能力の決定的要因になる
原則五:技術の供給は市場の需要と等しいとはかぎらない
原則1:企業は顧客と投資家に資源を依存している。
巨大企業は、株価と重要顧客は無視できないということです。
原則2:小規模な市場では大企業での成長ニーズを解決できない
目標とする売上に対して、大企業からすると、魅力的な市場に映らないということです。
原則3:存在しない市場は分析できない
将来大きくなる市場はデータがなく、大企業にとっては、魅力的に映らないということです。
むしろ、リスクにしか感じないということです。
破壊的イノベーションを起こす企業は、市場は無いところから、市場を作っているということです。
原則4:組織の能力は無能力の決定的要因になる
「ある分野で強くなると、他の分野で弱くなる」ということです。組織の能力を生み出すはずのプロセスや価値基準も、状況が変わると組織の無能力の決定的要因になるということです。
原則5:技術の供給は市場の需要と等しいとは限らない
技術力、製品力が市場の需要を上回っても意味がないということです。市場に出回っている製品に違いがあるかもしれませんが、特徴と機能が市場の需要を超えてしまうと、その違いは意味を失うということです。
他にも・・・
イノベーションを起こす事業アイディアが、目の前の上司で止まっていたりすることが多々あるなど面白い内容でした。
上司も人間なので、自分の立場を踏まえた上で、リスクは取りたくないということです。
ここら辺は、先日の「マーケティングとは組織革命である」の下から提案を通すスキルを応用する必要があるかと思います。
本書の学びをどう活かすか。
私も一般的にはいわゆる大企業にいましたので、大企業が身動きが取りづらいということについては、なんとなくレベルで感じていましたが、なぜ身動きが取りづらいのかということについて、より理解することができました。
2月からはベンチャーにいきます。
最近、良く考えるのですが、そのベンチャーにて自分がどんな目標設定をして、どんなバリューを発揮するのかということについては、まだ思考中です。
これは2月中に決めようと思います。
その思考の仕方として、自分のリスクなどを考慮して、早く昇格するという目標のような、分かりやすいのですが、自分ベクトルの決め方はしません。
会社のためという軸にて、目標設定やどんなバリューを発揮するのかを私なりにしっかりと考え、言語化します。
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