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中トロ

7月の某日、マッサン家にMTRを持参した。この15年ほど撮り溜めたコピーオンリーの音源である。
一曲目はMTR内蔵のエフェクターのみで作成したBOØWYの「give it to me」だ。聞いている内にそもそも自分が何故MTRを買って宅録を始めたのか、思い出してきた。
ドラムを担当したシコーズが一区切りとなった05年からマッサンとトリビュート作成に入った。マッサンから「トリビュートなんやから何かしら演奏しないと」と言われ、その気になったのは良かったのだが、ペースは絶望的なものだった。翌年の就職により、ますますスローペースとなり、バンド活動からはすっかり離れてしまった。
1年で激太りした僕は07年を全てダイエットに捧げていた。そんな中、またシコーズのメンバーを中心とした飲み会があった。そこで僕は音楽がしたいという話をしたと思う。皆の反応は「やりたかったらやれば良いやん」というものだった。確かにそれはそうで、皆はそれぞれの音楽スペースを確保していて僕の入る余地は無かった。僕はその日以降、皆と連絡を取らなくなったように思う。しょうもない話、拗ねたのだ。また、一人でやるしかない、と自立した気持ちにもなった。
そこからベースを買い、MTRを買い、宅録一曲目が本音を言っているようで拗ねた目線の「give it to me」であることは当時の心理状態が分かるようで面白い。
話を戻すと、MTRから没トラック以外をマッサンのパソコンに落とすのだが、レスポールタイプのギターをリズムギターに採用して、凄くポコポコしたカッティングになっているものなどがあって面白かった。そのトラックはマッサンに一秒くらいで没にされたが…。
思ったより曲が多く、次回に回すことになった。待て続報。


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