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アスファルトに咲くタンポポ。


君は、どうしてここに咲くことにしたの?

そこは、みんなが通る道だよ。

でも、だれも観てくれない。


君は、なぜアスファルトの隙間にはさまっちゃったの?

そこは、だれかに踏まれちゃうかもしれないところだよ。


君は、どうしてお花畑を選ばなかったの?

みんなが「キレイ」って愛してくれるのに。


君は、なんで仲間と一緒にならなかったの?

一人ぼっちなんてさみしくないの? 


君のことがかわいそうだから
君がしあわせになれること、
探してみるね。

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君のしあわせ、探してみたよ。


君は、ここを選んでいたんだね。

だれかに観られたいわけじゃないから。


アスファルトの片隅を選んだのは
だれにも踏まれないから。



それに、お日さまをいっぱい浴びれるし
雨がふったらお水をいっぱい飲める。

君とごはんを取り合う子もいないから
長く生きていけるんだね。


君は、人や他の生き物と仲良くなりたいわけじゃない、

「生きる」

そのためだけにここにいるんだね。
一生懸命生きようとしてるんだね。

君のことを調べているうちに
君の声が聞こえてきたよ。


「僕は生きていたいんだ!!」


僕たちは君のすがたに癒やされているよ。
「キレイだな」
「健気だな」
「強いんだな」

でも、そんなことは全然なくて

君は本当は弱いけど、ずーっと必死だったんだね。

僕たちの勝手な思い込みで
君の事を誤解してたんだ。

僕たち人間同士も
勝手な思い込みで誤解をしてしまう。

人間は「話せる」のにね。



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家の玄関のアスファルトで
今もまだ咲いている
君の事を


何もしないで、ただ見守る事にするよ。

例え弱くても
自分自身で
一生懸命生きようとする姿を。

だから、

君への見方が変わった僕も
君に負けないように生きていくよ。


「弱い者」なのは
お互い様だから。



「負けないよ。」

















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(詩に共感して下さった方、この先閲覧注意です。)

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小学校の夏休みの自由研究で
アスファルトのタンポポを観察した際の
感想文を

今の自分ならどうやって詩に出来るかな
という事をしてみました。

当事はタンポポがアスファルトに咲く理由として明確な文献がなく、
詩の構成の「調べた結果」は最近調べて
発覚したものです。

なので、当時の感想文には
母親から

「タンポポも頑張って生きてる。」

と、ざっくりとした意見を真に受けて
「した事日記のまとめ」的な感じに
なってた様な・・・

実際、花は人間に観察される為に存在する訳ではない、癒やす為でもない。

そして、同じ種であっても仲良しではない、
厳しい生存競争をしている。

一部の人間がそれを曲解している。

植物もまた「1日でも長く生きる」為に存在している。

その点を詩として盛り込んでみた次第です。

もし、この「あとがき」を観てしまって
お気を悪くされた方がいらっしゃったら

申し訳ございません(⁠ー⁠_⁠ー⁠゛⁠)

それでもコメントして下さる方がいらっしゃったら
嬉しいです。











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