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高齢出産 Part2 〜出生前診断編〜

高齢出産では、生まれて来る子供が障害を持つ可能性が高くなる事は知っていたのか、出生前診断については、考えておりました。ネットで調べて羊水検査という言葉も知りました。

羊水検査とは出生前診断の一種。妊娠子宮に長い注射針に似た針を刺して羊水を吸引することによって得られた羊水中の物質や羊水中の胎児細胞をもとに、染色体や遺伝子異常の有無を調べる。一般に妊娠16週以降の時期に実施される。羊水検査で診断できるのは染色体や遺伝子など特定の異常に限られており、全ての異常が発見できる訳ではない。(wiki)

ちょうど同じ年齢の知り合いも妊娠中で、その方は2人目だったので先輩ママでした。2人目はやはり高齢出産となったので、今回は心配なので検査をしたと言いました。

聞いたところ、それは『絨毛検査』というものでした。羊水ではなく絨毛・・・絨毛って何?

『絨毛検査』というのは、妊娠早期の胎盤の一部をとってする染色体検査らしく、これは保険がきかず、結構費用はかかるとの事と(確か当時で20万くらい?)、あまり実施している病院もないというお話でした。

早速、かかりつけの医師に相談したところ、やっているところはあるかと思うが、今の病院ではやっていないという事でした。少し悩みましたが、わざわざ調べて保険もきかない高い費用を出してまで、やらなくてもいいか、羊水検査ならその病院でもやっていて、価格も2万くらいだったかな。かかりつけの女医(もう信頼しまくりの先生でした♪)さんがしてくださるとの事で、それなら羊水検査でいいや、と思いました。

でも、だんだんわかって来ました。それがなかなか精神的に辛いものだという事を。

というのも、羊水検査は実施できる時期が限られていて、検査に必要十分な羊水を採取できる妊娠15週以降にならないとできません。それはつまり、赤ちゃんも少し大きくなっていて、早ければ胎動も感じる時期との事でした。

そして、羊水検査をして、その結果によって中絶するなら、法的にも?急がなくてはならない時期という事で、検査して結果が出るのに2週間かかる事を逆算して、生むのか止めるのかを決断するのは、1日か2日くらいしか考える時間がないという事です。先生にこう言われました。

『検査前に、結果次第でどうするのか、ご夫婦でよく話し合って決めてから検査に挑んでください』と。

とにかく悩んでいる時間はないのです。さらに、羊水検査ではわからない障害もあるらしく、陰性でも100%安心できるものではないとの事。また、羊水検査は外部から針で腹部を刺して羊水を摂取する検査で、血管や腸管などを傷つけたり出血させたりするリスクも少なからずあり、羊水検査による流産のリスクもあると言われました。

『リラグマさん。せっかく高齢で授かったんです。もう、このような検査はせず、産んでみませんか』

このようにも言われて迷いましたが、夫はもう検査はすると決めていて、私も色々と考えて、やはり検査をして結果によっては前へ突き進む自信はないなと思い、予約をいれました。

ネットで調べていて、陽性確定で9割が「中絶」とあり、私もそうなるのかと先生に中絶手術について、詳しく聞いてしまいました。

このようなニュースも観て、それはそれは悩みました。また、タイミングとして胎動を感じる週数と聞いていた事もあり、結果次第で手術をするという事に恐ろしくなり、悲しくもなり、これまた情緒不安定気味になりました。

この胸のうちを夫に話しても、夫は頑なに検査をする、としか言わない事で、夫への不信感も芽生えたり・・。でも、結局は自分の心の声も聞いて、進んで行ったのですが。

検査前日も心臓がドキドキして倒れそうでした。検査自体は、信頼できる女医さんにしてもらった事から、不安はありませんでした。少し太めの針を刺すという事で、麻酔もしてもらったのかな。あまり痛みの記憶はありません。ただ、先生が少し手術の時間が長引いていて、ベッドで横たわったまま先生が来るのを待っている間、その時の恐怖感は覚えています。

検査日はもちろん、結果が出るまでの約2週間は死にそうでした。地獄の2週間。あんな2週間を過ごした事はこれまでにありません。この先も無い事を願いたいばかりです。

検査結果当日の日も、心臓が飛び出そうな感じで聞きに行きました。呼ばれて先生のところに行くと、なぜか先生の顔色が良くありませんでした。まさか・・・!とハラハラしましたが、「大丈夫でしたよ」とあっさりと言ってくださいました。

あああ〜〜〜〜神様〜〜〜。ありがとうございます。先生の顔色が良くなかったのだけは、よくわからなかったのですが(汗)とにかく、この子を産める、育てられる、とわかって、もうそれは嬉しかったです。

その日に、親へ報告しました。よく妊娠してすぐに報告する話を聞きますが、これが高齢出産のアレなんでしょうか・・。ここまでは誰にも妊娠していう事を言いませんでした。

また、先生の顔色が悪かった理由は、後にわかりました(汗)先生、突然いなくなったんです。。「あ、◯◯先生は先日退職されました」と。もう、これがショックで、病院の受付の方になんとか上手く聞き出して、転職先まで追いかけました〜(笑)ストーカーみたいでした。だって、その先生のおかげで出産までこぎつけたと思っていたリラグマは、先生が取り出してくださる事以外は考えられませんでした。

でも、高齢出産で出産間際での転院(笑)これも大事件でした。前の病院では引き止められましたが、転院先の病院が決まったと伝えて、紹介状を出してもらってなんとか。。。はぁ、、、、出産まで私のハラハラドキドキはとまりませんでした。

生まれる前も妊娠糖尿症になったり、産んだ後も腸閉塞になりかけたり、後から聞きましたが、お腹をみると子宮内膜症になりかけていたりとか、、高齢出産て、、本当に色々と大変ですよね。生まれてくる事は奇跡なんですねぇ。

国際結婚でロンドンにいる同い年の友達もおり、話していると、ロンドンではこの年齢(41歳)は普通。誰も高齢出産なんて思っていない、との事でっした。少し安心したのを思い出します。インドでしたっけ、70歳の初産とかありましたよね?ナオミ・キャンベルさんも最近50歳で初産。年齢なんてただの数字。そう感じたりもする瞬間ですが、でも、やはり、色々ありますよね。

産む前までは考えなかった、産まれてからの現実にも、時々押しつぶされそうになります。自分が還暦を迎えても、まだ成人していない子供。この子が結婚するまで私は生きていられるのか?人生100年時代とはいうけど、実際100まで生きても、寝たきりでは意味がないですし、子供に負担をかけたくない、お金の問題もモロモロ。。。。生んでからも、これまた大変なんだなと気付かされます。

でも、高齢出産だって悪い事ばかりではありません。ロンドン大学が行なった調査では、40歳以上の親から生まれてきた子どもは言語の発達が早い??(これについてはまた、語りたいネタがございます。また次回に♪)子どもが怪我をする危険性や入院率が低い、母親の年齢が高いと親子間の衝突が減少する、という事が発表されているようです。

実際問題、若い時に産んだよりも、多少は知恵もついているところあるかと思いますし、若い時よりは多少の??(汗)蓄えもあるだろうし、余裕ある子育てができると思います。ま、個々の家庭で事情は違ってくる部分もあるかと思うのですが、精神的余裕・経済的余裕・年の功的な部分は、若い頃よりはあるかと思います。

まぁ・・・、ものは考えようです!の世界かもしれませんが(笑)若い時に産んだ方が良い部分は、もちろんたーっくさんあるわけで(笑)あえて書きませんが。。

ハイリスクを伴う高齢出産、なかなかスムーズにはいかない部分もあるかもしれませんが、授かった命が無事に母子共に健康で生まれれてくる事を祈らずにはいられないリラグマです。同志として、共に頑張りましょう〜♪

そうえいば、この映画、面白かったですよ〜。ソウルフルワールド。命が誕生するって、やはり奇跡なのでしょうね。死生観について考えたくなる作品ですが、人生の素晴らしさを感じる映画です。産まれてきた奇跡を感じ、子供は大事に育てたい、そのような気持ちにもなります。お勧めですよ!ディズニーもPIXARも、ほんとすごいです!感動を、ありがとうございます!!

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