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多くの人が希望するピンピンころりをおすすめしない理由

どこで、どのように人生を終えるか?
長生きの時代のいのちの終え方、看取りKaigo
医療とKaigoの連携、健康寿命と平均寿命
死亡診断書と死体検案書の違いなど
まだまだ判断するために必要な情報が多くありません。

ピンピンころりとは?


健康で活発に生活している人が、病気や苦痛をほとんど経験することなく突然亡くなるさまを表す日本の表現です。
この言葉は、人生の終末期における理想的な死に方として多くの人に望まれています。
誰もが長生きを願いますが、それ以上に重要なのは、生涯を通じて健康で充実した日々を送ることです。
ピンピンころりは、まさにその理想を象徴する言葉。
高齢になっても元気に活動し、最後はあっけなく、苦しむことなくこの世を去る。そんな死に方は、多くの人が理想とする「美しい最期」の一つと言えるでしょう。現代社会においても、健康寿命を延ばし、質の高い人生を送ることの重要性がますます強調されており、ピンピンころりはその象徴的な表現となっています。

ピンピンころりのように健康で活動的な状態から突然死する場合、
死亡診断書と死体検案書の適用には明確な違いがあります。
これら二つの文書は、死因の確定や法的手続きにおいて重要な役割を果たしますが、用途と作成される状況が異なります。

死の状況の違い

  • 死亡診断書:医師が死因を知り、それを診断できる場合に使用されます。医療機関内での死亡や予期された自然死の場合など。

  • 死体検案書:死因が不明であるか、外部からの影響が疑われる死亡の場合に使用され、法的な調査が伴います。不審死や突然死の場合に警察や法医が関与します。

死亡診断書

死亡診断書は、医師がその人の死亡を公式に診断し、死因を記録するために用いられる文書です。医師が死因を明確に特定できる場合や、病気による自然死が明らかな場合に発行されます。例えば、長期にわたる病歴がある場合や、病院での診療中に死亡した場合などがこれに該当します。

死体検案書

一方、死体検案書は、不審死や外部からの影響が疑われる死亡の場合に警察や法医学者によって行われる検案(検死)の結果を記録する文書です。突然死や事故、自殺、他殺など、死因が不明な場合や犯罪に関連する可能性がある場合に必要とされます。ピンピンころりのような突然死も、自然死の一形態とはいえ、その死因が即座には明らかでないため、しばしば死体検案が必要とされます。

ピンピンころりの場合、もし死因が即座には明らかでない場合、特に外部からの影響や犯罪の可能性を排除するために、初期段階では死体検案書が作成されることが一般的です。その後の調査や検死の結果、自然死と確定した場合には、詳細な死因が死亡診断書に記載されることになります。

ピンピンころりが突然死となる場合


家族にとって非常に大きな心の負担となります。一見、理想的な死に方とされることもありますが、その突然性が家族に与える影響は深刻です。

  1. 予期せぬ喪失のショック:家族は、予期せぬ形で愛する人を失うことになり、そのショックや悲しみは計り知れません。特に、故人がまだ元気で活動的だった場合、その喪失感はさらに強くなります。

  2. 未解決の感情:突然死の場合、家族は故人との最後の別れや感謝の言葉を交わす機会を得られないことが多く、これが心の負担となります。また、故人との未解決の問題や言葉にできなかった感情が残ることもあります。

  3. 罪悪感や後悔:家族は、「もっとこうしていれば」「もっと早く気づいていれば」という罪悪感や後悔に苛まれることがあります。突然の出来事に対する自分たちの無力さや、もっと何かできたのではないかという思いが、心の負担を増大させます。

  4. 手続きの負担:死体検案書や死亡診断書の手続き、葬儀の準備など、予期せぬ死に際しての手続きは、心情的にも物理的にも家族に重大な負担を強いることがあります。

  5. 適切なサポートの欠如:突然の出来事により、家族が適切なサポートを受ける準備ができていない場合があります。悲しみのプロセスを適切にサポートするための情報やリソースの不足は、回復をより困難にします。

家族がこのような深い悲しみや心の負担と向き合うには、適切なサポートと理解が不可欠です。カウンセリングやサポートグループの利用、友人や他の家族との共感的なコミュニケーションが、悲しみを乗り越え、心の平和を取り戻す手助けとなります。

特別養護老人ホームでの看取り介護


プロのスタッフが24時間体制で高齢者の最期の時を支えるサービスです。
これに対し、家庭での看取りは、家族が主体となって大切な人の最後の時を共に過ごすことです。
家庭での看取りは、家族としての絆を深める貴重な時間となり得ますが、心理的、肉体的な負担が大きいことも理解しておく必要があります。
一方、特別養護老人ホームでは、医療や介護の専門知識を持ったスタッフが、痛みの管理や心のケアも含めてサポートします。
どちらの選択も、その家族にとって最善の方法を選ぶことが大切です。
家族で支え合いながら、専門的なサポートも活用することで、安心して最期の時間を過ごせる環境を整える、そんな準備が必要となります。

ただし、特別養護老人ホーム、あるいは他の種別の老人ホームの看取り介護の対応や考え方は様々です。その質の差異を見抜くことは容易ではありません。
単に人の死=看取りと考えているところもあります。その選択をしっかりしていかなければ後悔につながります。

「介護選び」ができる情報を得て、判断力を高めていくことをお勧めします。



以下の写真は老人ホームの写真です。
あきらかにピンピンコロリの様子ではありません。
その先に何が起きるのか想像できますか?

しかし、途中からピンピンコロリでも同じことが訪れてしまいます。
詳しくはstand.fmでご説明をしています。



ウエル・エイジング・アカデミーにも
自分史をテーマとする教育コンテンツや商品サービスが増えてきました。

長生きの時代だからこそ向き合うテーマです。
ウエル・エイジングのために必要なこと!

確かに最後まで健康で暮らすことは理想ですが
エイジングの過程を受容することが重要です。

重い話ですがエイジングには必要な情報と考えますので
続けていきます。


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