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マルゴト陸前高田~地元のために出来ることを~

マルゴト陸前高田さんは、岩手県陸前高田市で活動されている一般社団法人です。
私達太田ゼミは毎年陸前高田市にゼミ合宿としてお邪魔しているのですが、民泊の仲介等でとてもお世話になっています。
そんなマルゴト陸前高田さんに、今年はオンライン上ではありますがお話をお伺いすることになりました。じっくりとお話をお伺いする機会が今までなく、マルゴトさんのことを実は深く知らなかったので、とても良い機会になりました。

・マルゴト陸前高田さん設立のきっかけ
 マルゴトさんが設立されるきっかけになったのは、2011年陸前高田市を襲った東日本大震災です。

代表の伊藤雅人さんは陸前高田市で生まれ育ち、地震後も地元のためにと災害ボランティアの活動を始めました。しかし、陸前高田市のボランティアセンターは被災された方が多く地元の人が数少なかったそうです。この状況では、ボランティアに来てくれた人たちもどこに行けばよいか分からない、そういった状況を改善するため伊藤さんは、地元の人たちとボランティアとのマッチングをする役割を担いました。

 災害後、2年間で約11万人ものボランティアと会ってきた伊藤さんは、陸前高田と外部の人たちの関わりが災害ボランティアだけで終わってしまわないように、災害以外の価値を作って会社研修や学校行事で陸前高田市に来てもらえるような仕組みを作ろうとお考えになり、2014年にマルゴト陸前高田を設立されました。

毎年お世話になっていても、設立の経緯などは存じ上げなかったのでオンラインならではのお話が聞けて良かったです。11万人もの人と会うというのは、なかなか普通の人では経験することがないと思うので伊藤さんならではの貴重なご経験だと感じました。

・陸前高田に来てもらう
 マルゴトさんは民泊の受け入れなどを行っていますが、陸前高田市に足を運んでもらうために様々なプログラムを実施しています。
伊藤さんは、様々な人と関わる中である発見をしたそうです。
それは、伊藤さん自身が楽しそうに話すことで多くの人が興味を持ってくれるということです。
真面目なことを真面目に言うのではなく、まず陸前高田市に楽しそう、面白そうと思ってもらえるようなプログラムを作ります。その後、実際に足を運んでもらい命の大切さなどを学んでもらえるようになれば良いと考えるようになったそうです。

私達のゼミ合宿も、楽しそうと思うところから始まり実際に現地に足を運んだ際に分かる、陸前高田市の方々の思いがあったなと思い出しました。

・三陸花火大会
 2020年10月31日に、三陸花火大会という新しい企画が実施されました。
これは、震災後の花火大会は復興や追悼の意味が多く心から楽しむことが出来ないという地元の人の声がきっかけとなりました。そして、世界中のみんなの花火をコンセプトに気仙沼市の花火会社と協力し三陸花火大会を実施することになったそうです。

アーティストによるライブや伝統芸能や三陸のフードビレッジ、ドライブインシアター、ライブ配信など、内容もとても充実しています。
ライブ配信がWITHコロナや5Gの時代にマッチした、ライブ配信を活用し新感覚の花火大会となりました。
この花火大会は次年度以降も行う予定で、4月頃に花火競技大会を行う予定です。
今年はコロナウイルスで花火大会が中止になっているところが多く、花火会社も花火を使えない状況なので、クラウドファンディングやチケットの収益などを利用して、全国11社から花火を買い上げているそうです。
来年の花火競技大会は、若手の登竜門のような大会にしていくことを目標としています。


 このように、マルゴト陸前高田さんは陸前高田市を盛り上げるために様々なイベントやプログラムを行っています。
多くの人が陸前高田市に興味を持って、現地に足を運んでもらえるように私達太田ゼミも花火大会の周知やマルゴトさんが実施されている民泊プログラムの魅力を伝える運動等出来ることからやっていきたいと考えています。

(写真提供:マルゴト陸前高田様)

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