感情の洪水 ありがとう、やがて君になる

この記事はアルの「アルベントカレンダー」13日目です。マンガのコマを使ってブログを書いていきます。(なお、記事内のすべてのコマは出版社様・著作者様からの許可をいただいた上、webサービス「アル」内で投稿されたものになります。詳しくはこちら)

先日「やがて君になる」の最終巻が発売になりました。

やが君、実はアニメを視聴したときはあまりピンと来ず、今回完結ということで「読んでみるかなー」とマンガを手にとった次第です。




ヤッッッッッッッッッッッッッッッッッッバ

はい。めちゃめちゃデカい感情に苛まれました。
個人的にはマンガのほうが描写が絶妙に感じ、グイッと引き込まれてしまいました。
僕は普段社会人百合がメインで学生百合はあまり読まないのですが、とても良かったですね。。。備忘録もかねてつらつらと感想や解釈をまとめていきたいと思います。
なお、この記事は最終巻を読了したその日に勢いで書いているので全く心の整理がついていません。オタクが生の感情を吐露するだけの記事です。

※ここからはゴリゴリにネタバレです。最終話の内容も含まれます。未読の方はご注意ください。

まずはざっくりあらすじ

やがて君になるは二人の女子高生を中心とした百合作品です。

主人公の高校1年生 小糸 侑(こいと ゆう)は、誰かを特別に思う感情が理解できず恋愛をしたことがない女の子。

そんな侑は、ある日生徒会役員の高校2年生 七海 燈子(ななみ とうこ)が男子生徒に告白されている現場を目撃します。

ひょんなことから生徒会の手伝いをすることになった侑は、「好きと言われてどきどきしたことがない」という七海先輩に共感を覚えます。

しかし、ここで急展開。なんと侑は七海先輩に突然告白されます(!?!?!?)

「付き合ってくれなんて言わないから、好きでいさせて」と七海先輩は言うのです。
七海先輩は「人から好かれない自分」を過度に恐れ、できる自分を演じて周りから尊敬の眼差しを向けられています。
だからこそ、そもそも好きという感情を持たない侑に、自分の弱みを見せても何も感じない侑に惹かれてしまったのです。

先輩の内面を知った侑は、好きになれないなりに先輩の助けになりたいと、生徒会に入ることにしました。


さて、あらすじはこれくらいにして、ここからはやが君の好きなところをコマと一緒に好き勝手言うコーナーです。

間の置き方

こっから

こう間を置いて

こうです

天才か?????

突然キスしてしまってお互い気まずいながらも歩みを進めてからの「…どうしよう」、初めて読んだ時拍手しちゃいました。気まずくこっ恥ずかしい雰囲気が読者にまで伝わってきます。
作者の仲谷鳰先生はこういう間の使い方が非常に上手くて素晴らしいです。

いやぁ〜〜〜〜〜〜これもやばい
間接キスへの反応の差をほぼセリフなし3コマで完璧に表現してます。
顔の向きなんかも含めて全てのバランスが最高。ちょっと頬を赤らめながら口をつける七海先輩可愛い。

艶があって思わずゾクッとする官能表現

まずは何も言わずにこのコマを見てください。

っはぁ〜〜〜〜〜〜????????

オイオイオイこんなセリフ言われたら流石の侑さんも好きがわからないなんて言ってられませんよ
影、ハイライト、表情、髪の質感、そして頬に一筋の汗 これはもう芸術です。
セリフは俗っぽいこと言ってるのに、全然嫌な品の無さを感じないんですよね。

前述の間の使い方の上手さがあるからこそ、こういう独白が際立つんですよね。侑の緊張感、鼓動の速さをリアルに感じます(キモオタク表現)

やがて君になる 私はどうなる?

ここまででも感情が巨大なのですが、なんと言ってもこの作品の一番のコンセプト、そして魅力は「変わらないと思っていた二人が変わっていくこと」です。
タイトルを思い出してください。「やがて」君になる。時間の経過が表現されているんですよね。
そしてこの「君」は、本当の自分がわからず取り繕って生きていた七海が自分の生き方を見つけて初めて、自意識を持った「君」になることを表していたんです。そして「君」が二人称であることから分かるように、この物語はやがて君になっていく七海のそばにいる侑のお話です。

七海のそばに居続け、愛を伝えられ、弱みを見せられ、支え、触れ合ってきた侑は初めての「好き」に気づいてしまいました。

もうお揃いのキーホルダー眺めてニヤけちゃってるもん…こんなん好きじゃん…

もう好きじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!

でも、七海先輩が好きなのは誰も好きにならない侑。
好意を伝えることが即ち嫌われることとなってしまう。
そんな葛藤に苛まれながらも、ついに溢れ出る感情を七海に伝えます。

こんな息の詰まる告白がいままであったでしょうか…

恐る恐る目をあけてからの「…ごめん」
侑視点でだんだん手を離していく描写のリアリティと内容の重さが、こんなんもう、駄目じゃないですか。ここ読み終わった後無理すぎて30分休憩しました。

しかし、変わっていたのは七海先輩も一緒です。
「ごめん」は、侑の好意に気づけなかったことに対してのものでした。

「自分のことを好きにならないから好き」はただのきっかけ。
七海先輩もまた、そばに居るうちに侑の沢山の魅力に気づき、より惹かれていきました。

そして晴れて二人は恋人同士になりました。よかった。。。本当によかった。。。

そしてこの後はもう最終回までずっとイチャラブしてます。見せつけやがって。最高。ありがとう。

バカップルが過ぎる!!!!!!!!!!!!!二人とも初々しすぎて可愛すぎてヤバいです。

そして皆さんお待ちかね、初夜の描写もあります。ただ結構過激なのでここには貼りません。単行本買ってくれよな!!!

僕は最中よりも翌朝のシーンが好きなので、そこだけペタリ。

すっげ。なにこれ。すっげ。
ここ会社の昼休みに読んじゃったので、同僚の横でニヤケ顔を抑えるのが大変でした(抑えられませんでした)

そして訪れる最終話。大学生になった二人のエピローグです。
ヤダ…やが君終わっちゃうのヤダ…

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛燈子って!!!!!!!!燈子って呼び捨て!!!!!!
時間の経過を感じる…仲良しカップルで最高…

ラストシーンもハチャメチャに良くてコマ貼ろうかと思ったのですが、気になった方はぜひご自分の目で確かめてください。

おわりに

いかがだったでしょうか。勢いのままの駄文でしたが、やが君の魅力が皆さんに伝わっていれば幸いです。
こんな素敵な物語を作ってくださった仲谷鳰先生に大きな感謝を。

僕のように感情が昂ぶってしまった方のために全巻購入リンク置いときますね。購入報告いただけたら超ハッピーです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。それでは、チンアナゴとニシキアナゴの違いを力説する侑ちゃんでお別れしましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?