かけがえのない何かのために、かわりばえのない何かを

物事が何か一つになっていく。何かが絡まり、何かが反発し合う。それでも何かによってまとわりつき、ある一定の形を成している。その形自体が、何かの運動で固まったり、流れ出したりする。関係と関係の関係の意味はそういうことなんだろうと思う。完璧に融合し得ない不完全で不秩序な人間間の関わりの限界はここにある

海を望み、拓けた視野には微かに水平線が視える。左手から這い上がってくる太陽は、空気を照らす。

思えば、一様にかけがえのない何かを持たぬようにしたのが、ここ数年だった。自分にとっての大事さを何かを、正しさや合理の物差しで測っていたような感覚がある。ようは頑固でプライドが高く、柔軟ではなかったのだと思う。

物事が何か一つになっていく。何かが絡まり、何かが反発し合う。それでも何かによってまとわりつき、ある一定の形を成している。その形自体が、何かの運動で固まったり、流れ出したりする。関係と関係の関係の意味はそういうことなんだろうと思う。

完璧に融合し得ない不完全で不秩序な人間間の関わりの限界はここにある


海を眺め、部屋を見渡す。かわりばえのない日常。それでも何かを探し回って、息を切らしている。

ひょんな思いつきで、ここまできた。特に深い理由はない。繁華街の賑わいを横目で見ながら過ごした昨晩は、絶え間ないサプライズによって、心と身体を動かされた気がする。

暑い。日本の夏はジメジメしている。昨年は避暑地に逃げ込んでいたが、今年はそうは行かなそうだ。それでも、かけがえのない何かのために、かわりばえのないようにしておこう

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