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届きましたよ!eteeコントローラー!

注意

「新しいVRコントローラー?気になる!欲しい!」と思った方に忠告です。

今すぐ買うのであれば各VRゲーム毎のキーコンフィグの設定を毎回自力でやることを覚悟して購入してください。

もっと分かりやすく言うなら

買 っ て ペ ア リ ン グ し て す ぐ 使 え る 代 物 で は あ り ま せ ん 。

その点は気をつけたうえで購入されることをお勧めします。

ごあいさつ

あれは2020年…

VR界隈において指を自由に動かせる(かつ、まだそれなりにお手軽な価格)で使えるVR用コントローラーとしてIndexコントローラー(旧名:knuckle)が取り上げられつつあった時に…このプロジェクトが立ち上がった。

・物理ボタン皆無の設計
・Indexコンと同等の指の動き(近接センサー)
・軽量化
・シンプルな構造=壊れにくい
・連続使用で7時間持つバッテリー
・(ベースステーションと)専用トラッカーを組み合わせて6DOFを実現

indexコンと同等(かつ、当時(2020年頃)としては品薄のIndexコンよりお手軽な価格で手に入る可能性があった)のスペックに心惹かれ、出資をした者(=私)がいました。

長かった…ようやく届いた…

苦節(約)3年の出資からの
部品の調整→コロナ→部品の不足→調整 の長きにわたる改良と延期の末、ようやく出資者の手元(一部インフルエンサーについては先行レビュー用に送られてたりはしたみたい?)に届きました。
ぶっちゃけますが企業倒産からのプロジェクト失敗も覚悟してました

概要

とりあえずざっくり説明

改めて説明しますと Etee コントローラーは『物理ボタンを(極力)廃した』『6DOF対応』『VRコントローラー』になります。

Eteeコントローラー本体はあくまで『3DOF(縦・横・斜めに傾けるだけ)』のコントローラーであり、専用のトラッカーなど(アタッチメントを付けることで別のViveトラッカーなどを使用することも可能)を付けてSteamVRで認識させることで6DOFとして使えるようになります。
「実はVR用途以外でも使える(ゲームパッドの代わりにしたりとか)」
トラッカー及びコントローラー本体の電源ボタン以外は
全て近接センサーによって設計されています

この近接センサーが個別で実装されている故の作りがとてもありがたく、
Indexコントローラーでも微妙に判定が厳しかった『薬指および小指』の指の傾きをかなりしっかりとキャッチしてくれます。

筆者のIndexコンでは微妙に判定が厳しく、薬指や小指だけを独立して立てるようなことがうまく出来ませんでした…
「キャリブレーションは何度か繰り返したのですが…うーむ…」

なによりサイズ感です!
左からViveコン→Indexコン→Eteeコンと並べてみましたが…いい感じに小型化しております!
触った時の重量も確かに軽さを感じます。

サイズは間違いなく小さい。
後に小さいが故の難点も出てくるが…

ボタンなどの仕様

ボタン数:2つ
内訳:
トラッカーの側面に電源ボタン
コントローラーの底面に電源ボタン(システムボタンとしても利用)

ロットに応じて電源ボタンの感触にバラつきがある模様。
筆者のロットでは左手のコントローラーはボタン押下時にカチッと言わない
※反応はしているため基本的には問題なしの認識

センサー類:8つ
内訳:
各指の位置に近接センサー(近付ける・触れると反応)が実装(5本分)
タッチパッドを機器の上部(スティックの代わり) と 背面に実装
背面の方は上下2方向にスライドが可能(分割して設定を行い、2ボタン分として使用することも可能)
Eteeトラッカーの側面(電源ボタンの周辺)に近接センサーが実装

以下に実物の画像も載せておく。

タッチの感度は高め。
外側のウネウネのお陰でホールド感などは良い。
透明な部分がスライド方式のタッチパッドである(上下にしか動かない)。
また、トラッカーの側面にもセンサーがついているため、
実運用ではここに操作を割り当てることも可能。
各指毎のセンサーが赤枠で囲った辺りに存在する。
地味に親指については上部のタッチパッド・背面のタッチパッド・
本画像にあるような側面
の合計3つ分が触れる範囲にある
コントローラーの底面にはこのようにコントローラーの電源ボタンが存在する。
2秒近く長押しで起動する。
センサーは『ここに指を近づけると反応する』『力を入れて圧力を掛けることで反応する』という物のため
持ち方、手の大きさに応じてちゃんと反応しない・余計に反応しやすい事があります。
「気になったら手を離してキャリブレーションをする、
くらいの気持ちで使うのが良さそう」

使用するまでの手順

①コントローラー及びトラッカーは各々フル充電すること。

ここで注意なのですが、『トラッカー』と『コントローラー』は別々でバッテリーが存在します。
しっかりと『トラッカー』と『コントローラー』を接続することで『コントローラーを充電する→ドングルも充電される』という状態になります。
「この接続がキモで、かなり力を入れてはめ込まないと『カチッ』という音が鳴らない
(正常に接続されてない)から気をつけてね」

②付属品として付いてくるEteeドングルをPCに接続する

③SteanよりEteeConnectをダウンロードしておく

ドライバーやファームウェアはこのソフト経由じゃないとアップデートが出来ないっぽいので推奨です。
「もちろん、Steamに登録しないと使えないから気をつけてね」

④EteeConnectを起動するとドライバーのインストールを求められるため、インストールを行う

⑤コントローラー本体の底面の電源ボタンを2秒ほど長押し、電源ONにする

やはりというか、コントローラーのロットに応じて『カチッ』と鳴らないことがあるのでそこそこ強めにグッと押すのをお勧めします。
筆者のロットではトラッカーの電源ボタンが凹んで帰らないことがあり、約3年待ったコントローラーを30分で破壊したかと焦りました(爪とマイナスドライバーでいじって復旧)
「何度も作り直しをした割に…まあしょうがないか」

⑥キャリブレーションの確認などを行う

納得行かない場合はSettingsの「Calibration」から
①センサーに触れないように手を広げる
②センサーをギュッと握る
をすることで設定ができます

⑦SteamVRで(とりあえず?)Indexコントローラーとして認識させれば完了

正常に行けばSteamVR内でEtee専用トラッカーの下にEteeコントローラー本体がくっついて表示されるようになります。
※うまくいかないとトラッカーだけが表示されます
「きちんと『カチッ』となるまでトラッカーを押し込んで接続が出来ていれば
ここら辺の問題はクリアーできているはず」

注意点として

『EteeConnect』はSteamVRと同時起動が出来ない
=アップデート時はSteamVRを終了すること

という点にご注意ください。

前述の『Eteeコントローラーをゲームパッドとして使う』機能との兼ね合いの関係らしい…
なんかアップデートやキャリブレーションのためにSteamVR閉じるのも微妙に不便…

トラッキングのアレコレについて

この点については正直、他のLighthouse対応コントローラーと大きな違いはありません。特に可もなく不可もなく問題なく動作します。

ただし、VRのコントローラーとしての認識はトラッカー部分を軸に認識されるため手の位置などに若干の違和感が発生します。
※トラッカーの外付けによってVRコントローラー化しているゆえですが…

ちなみに公式FAQでも言及されていますが、Quest2によるPCVR環境においても『SteamVR対応のベースステーションとOpenVR Space Calibratorの組み合わせにおいて一応動作はする(但し公式での動作サポートはしない)』、と書いており、筆者の環境では問題なく動作しました。

もちろんその場合は『OpenVR Space Calibrator』のキャリブレーション状況に則って動作しています。

なので、キャリブレーション状況にズレが生じればその分ズレます。
そこを確実にどうにかしたい場合は…ViveやIndexなどのご購入を…
「Lighthouse対応の無線HMD…欲しいね…」

使った感想

とにかく軽く握りやすい。

IndexコンやQuest2コンのストラップのような「手首に巻き付けるアクセサリ」が存在しないため、振り回し時のすっぽ抜けにかなり注意が必要かと思われたが、思ったよりスポンジによるナックルガード(?)が機能しやすく、ポロッと落ちることは無い。

良い点

・小型ゆえに物にぶつかりにくく、結果的に怪我のしにくさに繋がる

ViveコンやIndexはどうしてもそれなりに手を包み込む大きさ、ないし軽い棒くらいのサイズのため、ここまで小型化されると非常に衝突が回避しやすい。

・指毎のセンサーは結構反応しやすく、小指や薬指までスムーズに動かせる

下記Twitter投稿動画を参照。
指の動きに関してはかなり分割して動かしやすい。

Quest2のハンドトラッキングのような指の左右への振れまでは出来ないです。
「あくまでIndexコン亜種くらいのイメージで見てあげてね」

・充電が長持ち

フル充電で7時間持つというのはかなり有り難い。
いちいち充電しなくとも1時間軽く遊ぶだけなら充電せずともだいぶ長持ちする。

悪い点

・初期設定のバインド設定の分かりにくさ

基本的に今まで使っていたコントローラーの事を忘れる必要があるレベルで新しい操作方法を覚え直す必要があります。
※或いは、このコントローラー用にその設定をできる範囲で再現する

・物理ボタン/スティックが無いという違和感

そもそもキャッチコピーというかウリとしても挙げられている点ではあるのですが…実際手にとって使うとかなり操作の難しさが生じます。
慣れれば…とはいえ、センサーをいかに味方につけるかみたいなところはありますね…

・近接/感圧センサーで固まっているが故の『誤タッチ』率の高さ

特に親指と人差し指あたりに関しては『親指のセンサーを握りしめようとしてが人差し指のセンサーに触れてしまう』ことがちょくちょくありました。
他にも『ぎゅっと握りしめると背面のスライドセンサー部分に…』など、接触事故は意外と多いです。

・手のサイズの問題

とりあえずしっかり手で持った場合は画像のような感じの握り方になるのですが、日本人の指のサイズにはクッションが合っておらずどうしても浮いてしまいます。
※しっかり指の根元辺りまで通すように突っ込めば改善されますが…それでもIndexなどのようにストラップで締めるものと比べると安定感は違う


締めの言葉

「面白いおもちゃを買って弄ってみよう」というメンタルで購入することをお勧めします。
買ってすぐに使える(楽しめる)製品ではありません

逆に、そういった設定を考える(自分なりに設定を突き詰められる)方であれば購入してみても良いかもしれません。

とはいえ、
やはりIndexコントローラーを購入するほうがフィット感、操作性としても満足度は高くなると思われます…

それでもめげない人たち向け解説

SteamVR上での認識

Eteeコントローラーには数多くのセンサー(および入力形式)が存在しており、SteamVR上ではその入力に操作を割り当てる形を取っている。
※これはEteeに限らず、全てのVRコントローラーにおいて言える

ここではSteamVR上でどんな操作が認識されるのかを説明していく。

SteamVR上ではこのように各センサーが認識されている
基本的にはセンサー系には
プルと力量が割り当てられているため、
これらを用いて入力設定が行える

Thumb(親指)・Index(人差し指)・Middle(中指)・Ring(薬指)・Pinky(小指) Finger

これらは各指毎のセンサーが稼働するというもの。
センサーが触れるとボタンとして認識でき、
センサーへの接触に応じてプルのメーターが上昇、
圧力がかかる(握りしめる)と力量のメーターが上昇する。

中指、薬指辺りにアイテムを掴む(Grip)の設定を入れておく(Indexコンと似たような配置)と比較的操作しやすくできる。
「別でグリップという入力があるが…人によっては使いにくいためちょっと非推奨」

システム

コントローラーの底面にある電源ボタンがコレ。
このボタンを短押しすることでSteamVRのメニューを開ける。
SteamVRダッシュボードのバインド設定で変更できなくはないが、コレに関しては変更を非推奨。

Tracker Connection

時と場合に応じて点灯したりしなかったりと不明瞭な項目だが、どうやら「トラッカーが接続されている時」に反応するらしい。
一応入力設定として存在するものの、任意で使用しにくいため使用されることは無いと思われる。

Tap Zone

トラッカーの電源ボタン付近に存在するセンサー部分を指す。
Etee側で公式バインド設定がリリースされているものに関してはここをタップ→メニュー画面を開く、という操作になっていることがある。

ボタンとしてはもちろん、プルの判定があるため触られた状況に応じて実行する操作を割り当てることも可能。
但し、若干押しにくい位置にあるため頻繁に触る入力の設定には向かない。
「ポーズボタンとかそういうもの辺りとして利用しよう」

Trackpad

コントローラーの上部にあるタッチパッド部分を指す。
単純な移動・旋回入力としての使用以外にも力量センサーがあるため押し込んでジャンプやテレポート、などの操作も仕込める。

但し、スティック入力とは異なるため操作に慣れが必要。
また、コントローラーの上部全体がタッチパッドのような状態のため誤タッチにはご注意を。
「スティックのように摩耗の心配がない…のは良いんだけどなあ…」

Slider

コントローラーの背面にあるタッチパッド部分を指す。
縦専用のスクロール用として割り当てるのが安定か。

Slider Up/Down Button

コントローラーの背面にあるタッチパッド部分を2分割した部分を指す。
ここを活用することで一応IndexコンやQuestコンのA・Bボタンのように使うこともできなくはない。
但し、こちらもタッチパッドなので感度が悪いタイミングのときは適切に認識されにくい点には注意。

グリップ

これはれっきとしたボタンやセンサーではなく、「特定の条件を満たしている時のみOnになる」、ジェスチャーと呼ばれる入力になる。

グリップの場合は「人差し指 から 小指 までが握られている状態」でこの入力になる。

ちなみにジェスチャーの入力は通常の入力と同時に実行されるため、各指センサーに何らかの機能を割り当てている場合は「グリップのジェスチャーと同時に機能が作動する」こともある。

ジェスチャーの入力中は本来の入力(グリップなら親指~小指までの入力)が無効化されるわけではない点に注意。

Trackpad Pinch Gesture(つまみジェスチャー)

こちらもジェスチャーの分類になる。
この場合は「親指のトラックパッドを触る 人差し指のセンサーを触れる」の条件を満たすとこの入力になる。

デフォルトでのSteamVRダッシュボード上の決定はコレになる。

Side Pinch Gesture(つまみジェスチャー)

こちらもジェスチャーの分類になる。
この場合は「親指のセンサーを触る 人差し指のセンサーを触れる」の条件を満たすとこの入力になる。

Point Gesture(指差しジェスチャー)

こちらもジェスチャーの分類になる。
この場合は「人差し指以外の各指のセンサーに触れる」の条件を満たすとこの入力になる。

Q.箱にドングルが1つしかないんだけど…

A.正常です。

Eteeコントローラーに付いてくるドングルは専用品のため、Eteeコントローラー(とトラッカー)を1つのドングルで2つ分認識させることができます。

指センサー搭載のコントローラー2つとトラッカー2つ(合計4つ)…地味に許容している台数が多い…

ちなみに別で販売されているEteeドングルの方は1つにつき1つしか認識させられない点に注意です。

Eteeコントローラーは専用のドングルで専用のドライバーと接続して指センサーの入力情報を引き渡しているため、通常のドングルでは指センサー部分の入力を認識させられない可能性がある(実質的に役に立たなくなる)のです。
「まあ、紛失したとかでも無い限り普通は大丈夫なはず…」

Q.なんかセンサーの反応が…良くないような…?

A.キャリブレーションを行うか、コントローラーの電源を入れ直すといい感じに復活することがあるようです。

ただ、SteamVR中にコントローラーの電源を落としたりすると正常に動作しなくなる(コントローラー部が反応しない)ような気がするのでご注意を。
※その場合は一旦SteamVRごと再起動の必要が発生する

Q.VRChatでなんかトラッカーとして認識させられるんだけど

A.Eteeトラッカーはその名の通り、あくまでトラッカーのためそのように認識されます。

挙動から推測すると「トラッカーの位置を軸にコントローラーの場所を決定している」状態のようです。
もしオフセット値を調節したい場合は
<EteeConnectのインストール先>\resources\settings
に存在する[default.vrsettings]の設定を変更することで調節できる…かも?
「デフォルトだとトラッカーにぶら下がっているかのような挙動なので
ちょっと違和感ある…かも…?」