水畑

一つの濁りも無く 瞳が僕を潤す

一筋の水が地を濡らし 天へと弾ける

そんな幻想(ストーリー)だった


僕らはこうして回る メリーゴーランドのように

晴れた春の日に 無垢な心を 肥やし 荒らし 飛ばし

泥まみれの思い出は 胸の中


冬の暗がりで 埋めた想いが 疼きだすのさ  

超えて 壊して 駆け出す 

吹き荒れる冷たい風が   また季節を突き動かす


遠く光る星も無く  昨日の君を探し続ける

戸惑いながら地を見降ろし 優しい水をやる

こんな僕だった


僕らはこうして変わる 透き通った水のように

秋の昼下がり 君の心を 流し 私 寂し

無邪気なあの笑顔は 夢の中


笑いあった日々の中で 夢中に答えを探してたけど

ぬかるんだ道のなかで二人の夢を狂わせた


僕らはこうして揺れる 静かな水面のように

夏の夜に天に心を上げて 乗せて 魅せて

それぞれが選んだ道は 虹の跡














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