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江戸時代の子育ての考え方に学ぶ②/小児はり☆

はじまり

 愛知県弥富市の中学校でなんとも悲しい事件が起きました。このような目を覆いたくなるようなニュースを見聞きするたびに心が痛みます。
 ワイドショーや報道番組では連日報道されていますが、実際のところは本人同士しか分からない部分が多いのだと感じます。

 彼らのこれまでの人生にどのような物語があったのか、そして、どのように成長してきたのか、どのような環境で教育されてきたのか、彼らの人生に思いを馳せると、やはり子育てや教育の大切さをひしひしと感じます。

 生まれたばかりの赤ちゃんは社会で生きていく術を全く身に付けていません。まっさらの状態です。そこに少しずつ、お父さんやお母さんが躾や礼儀など社会で生きていく術を教育していきます。どんな色にも染まる可能性を秘めているのが子どもの長所でもあり、両親や周囲の環境次第では短所にもなります。

 前回の投稿では、江戸時代の子育て(教育)は家が中心であり、その責任は家長である父親が負うというお話をさせていただきました。

 現代は核家族化が進み、共働き家庭がほとんどです。子育ては、お父さん、お母さんが協力しながらやっていく必要があります。家庭の中では父親、母親という存在それぞれに役割があるのだと思いますが、愛情に根ざした厳しさ、愛情をもって長所を伸ばすことなど、うまくバランスをとりながら子育てを行う必要があります

 それは、社会の中で生き抜く、そして、子ども自身で社会という大海に漕ぎ出すための基本を養う場所が家庭なのだと思います。
 今回は、江戸時代の子育ての考え方から、親の心得や道徳教育などをみていき、家の形は変化はしていますが、今の時代の子育てに役立つ何かを発見できればとの思いで話を進めていきます。

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