情報屋の話【作製】
「作製に迷っているのか」
「何を作製していいか分からないようだな」
「作製について聞きたいのかい」
「作製ならあいつだ」
「ついてこい。作製に詳しいやつがいる」
「よお。作製について調べているようだな。情報、持っていけ。費用はツケでいい。このご時世だからな」
作製は、リアルタイムでグレムリンのパーツを生成する。そして更新後に、広域出品に掲載され、誰もがDLできるようになる。簡単に説明すると、こうだな
特に初期作製は、耐久を増やす素材である鉄板の効果を受ける。つまり、いま並んでいる広域のパーツよりも、耐久が1点高いパーツが並ぶ、ということだ
悩むこともあるだろう。自分の作製が、未来のマーケットを作るわけだ。しかし、ここは実は、あまり悩む必要はない。というのも、多くのプレイヤーが同時に作製を行う。それらはほぼ性能が変わらない……鉄板の効果を受けたパーツだからだ。つまり、種別が同じなら、誰が作っても変わりはしない
むしろ、重要なのはマーケットの幅だ。今回DLしたパーツをコマンドで出品することで、広域の幅はある程度維持できる。だが、それらは鉄板の効果を受けていない劣化品だ。いずれ、全てのパーツが付加付きに入れ替わるだろう。そのためには、できるだけ多くの種類に付加をいきわたらせる必要がある。おっと、急に面倒になってきたな
しかし、これはあくまで、ゲームの最短距離だ。この戦争は長い。ゆっくりと、パーツを作っていけばいい。むしろ、もっと利己的になっていい。つまり、自分の使うパーツを作る。それだけでいい。回りまわって、自分の戦術の幅を増やす
加速時機体でいくなら、加速時パーツのどれかでいい
迎撃なら、連動なら、充填なら……あるいは、影響のない自由なパーツでもいい
そうだな、自分のアセンブルを見渡して、自分のエンブレムを刻みたいパーツに狙いを定めて、それを作ろう
火器でも、腕でも、頭でも、操縦棺でも、レーダーでも、脚でも、どこでも
自分の機体に輝くエンブレムを想像して、パーツを作る
それこそが、借り物の機体の中で、唯一自分が手掛けた、自分の刻印のあるパーツになる
やがて出会ったテイマーに、自分の刻印を見るときもあるだろう。そうやって作っていけばいい
オット、もうすぐ1000字だったな。じゃあな。お前のパーツを楽しみにしている。幸運を祈る