今、そういう気分


「こんなにも幸せであろうと、こんなにも機嫌良くあろうと努力しているのに、なんでだよ」
 
そう叫んで頭を掻きむしって、腿を拳で何度も殴りたくなる時がある。決まってそれは、出来ていたことが自分の体調や心の状態によって出来ない状態が続いた時と、月のものが重なったタイミングで起こる。そして普段は愛しく思える夫の言動や行動が気に障る。


ひとしきり勢いのある怒りでぐちゃぐちゃになった後やってくるのが、自己嫌悪。
【消えてしまいたい】で埋め尽くされる。

何故、どうして、を自問して絡まったものをゆっくり紐解いて、行き着く答えはいつもシンプルだった。これは私の性格で、こういう時にはよくない思考に片寄りがちで、なんなら吸い込まれるように寄せがちで。

独りで過ごす時間を多く持ったこと、考えても仕方がないことまで考えるのがやめられないこと、

そんなことを繰り返し、癖付いて、自分の中だけの最善策を増やしてきたつもりでいる。もちろんそれには、そんな面倒くさい私の話に耳を傾け、時間をくれ、客観的に助言してくれた人達のお陰でもある。

最短で自分をご機嫌にするにはどうすればいいのか、求めている事、必要としている事と向き合う時間は大なり小なり毎日必要だったりもする。

向き合う時間が長いこと取れずにいると、気付けば何がどうなっているのか自分でもわからない最悪最低な私と向き合うことになり、それは極力避けたいものだった。

私個人の生活リズム、ルーティン、ざっくりとしたタイムテーブル。それが崩れる日が増え続けると心が不安定になることは、夫との生活の中で知ったことで、必要最低限のことだけをこなし、あとはのんびりするくらいのことは許せても、怠惰に過ごす日が連続して増えていくと、目につくもの全てが気に入らず、自分に苛立って五感が過敏になってくる。

自分の意識と無意識がわからなくなって気付かない内に膨れ上がったものが押し寄せてくる。

心が今、そういう気分なのだと受け入れるように意識付けするようになってからは、その波に振り回され疲弊することも少なくなってはきた。


忙しすぎるとダメ、暇でもダメ。一日の中でやることを決めて少し忙しくして、まとまった一人の時間を作るくらいの毎日が心身共にご機嫌でいられるという面倒な私を、せめて不機嫌ではない状態で維持することが夫と暮らし始めてからの課題でもあった。

今年が終わる頃にはもう、この課題は課題ではなくなる気がしているけれど、その無意識に含まれた期待を膨らませないようにしたい。

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