見出し画像

四十九日法要後の納骨でいつも困ること

月曜日は、大抵いつもの週日より電車が混みます。週初のミーティングや会議が行われるからだろうなあと推測はするものの、月曜日に集まる意味ってそんなに大きくはないだろうとも感じています。

さて、……。

四十九日の法要を菩提寺で行った。それが終わると、我が家の菩提寺はそのまま納骨に移るのが通例。墓地は少し離れているのでご住職は「それでは現地で。私は着替えてから参ります」と言って四十九日法要の会場だった菩提寺の本殿から出ていった。

私達遺族も車に戻って墓地に向かう。実はここで一つ目の困りごとが発生する。

高度経済成長期に大規模な土地が造成されて団地が林立したように、我が家の墓地も同様な手法で設置された。だから、一面に同じ仕様で区画された墓が整然と立ち並ぶ状態である。即ち、特にこれといった目印がない。しかも、道路には「第一墓地区画→」といった表示はあるものの細かな案内図はない。よって、我が家の墓を見つけるのにかなり苦労する。

狭いところなら問題ないのだろうけれど、何でも大きければよいというものではないことを痛感する。

以前は自分も頻繁にお墓に行ったが、それも途絶えて昨年の夏以来ご無沙汰なので、カーナビの履歴にも残っていない。しかも、今回はご住職も来られる。こちらが道に迷い、住職より到着が遅れるのは格好が悪いと感じた。

しかし考えている暇はない。エイヤーでこっちの方だという勘に頼って車を走らせると、やがて自分の家の墓のある第五墓地区画の表示が見えてきた。幸い、そこからは道も分かったので何とかなったというのが実態。

しかし、何食わぬ顔をして車を降りたのは言うまでもない。

次に、二つ目の問題が発生する。それは納骨口前の石が動かないこと。私の家の墓の作りは、墓石の下側に納骨口があって片手が入る構造となっている。そして、その口の前には大きめの石が置かれていて口を塞ぐようになっている。しかし、この塞いでいる石が動かないのである。

特に留金があるとか穴に刺さっているわけではない。ツルツルに研磨された石同士のわずかな隙間から埃が入り込み、それが雨水で延ばされてペースト状になり、シールしてしまうのである。張り付いている石は、石本体の重みとともに強い粘着力が生まれたことで、かなりの力を入れないと動かない。

測ったわけではないが、体感で8割以上の背筋力で引っ張ってやっと動くという感じであった。間の悪いタイミングでご住職が来られ「たまに入口部分は水で洗った方がよいですよ」とアドバイスを頂いてしまった。

実際に墓石に納骨する際には納骨袋に入れて納めるのだけど、袋に名前は書かない。これは「土に還る」ことが前提だからだそうだけど、今のお墓は墓石の中まで水が染み通らない構造になっており、父やその前の先祖の入った袋も綺麗なまま。いずれ、誰のものかもわからなくなるためには、かなりの時間がかかるように思われる。

やがて自分も入るところであり、その環境改善に向けた取り組みをした方がよいのか? と思案中。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。