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赤ちゃんは泣くのも仕事。それを知らない人にはキチンと伝えないと

新しい週の初め。今日がなぜ休みじゃないのだろう? とカレンダーの赤い印字を眺め、次にじっと手を見ながら出社しました。

さて、……

今回はタイトルそのままである。何でそんなことを改めて言うのかというと、また痛ましい事件があったからである。

生後2か月の長男が「泣きやまないので頭にきて」、父親が生後2か月の長男を座席にたたきつけるなどして頭に大けがを負わせ、結果死亡したというもの。

傷害の疑いで逮捕され、その後長男が死亡したために容疑を傷害致死に切り替えることとなったようだけど、この記事を読んでとても哀しい気持ちになった。

そもそも、赤ちゃんが泣くのは単に感情を吐き出しているのではないということを、どれくらいの親が知っているだろうか?

まず、確かに赤ちゃんは泣くことでしか自分の不快感を伝えることができない。まだ言葉がしゃべれないのだから当然である。

次に、泣くという行為も実は本人の成長にとっては必要な過程で、後の発語に繋がる事前の発達段階である。この過程で、声を出す準備をしているのである。

だから、泣くというのは赤ちゃんが成長に向け自分でできる数少ない仕事に全力で取り組んでいるということになる。だからこそ、「赤ちゃんは泣くのが仕事」という言葉には、説得力がある。

それに対し、ただ「泣きやまないので頭にき」たからという理由で座席にたたきつける等というのは、愚かの極み。ただ、それを誰かがしっかり教えただろうか? という疑問は湧く。

「そんなの、当たり前」というフレーズは、ここでは全く無力である。多くの若い父親がこの理屈を知っているかについて、一度キチンと調査すべきだろう。そしてその結果が思わしくないならば、どこかでしっかり教えることが必要だと考える。

子育て経験者としては、2か月の赤ちゃんの泣き声などまだまだ弱々しく腹を立てる理由が全く分からないのだけど、そういう行動を取ってしまう人が現実にいるならば、しっかりと対応しなければ悲劇が続きかねない。

2か月という短い人生を終えた息子さんのご冥福を心から祈るとともに、その死を無駄にしてはならないと思う。

お読み頂き、ありがとうございました。

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