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ご相談サイトで、to the point のアドバイスは意外と得られない

みぞれ混じりの雨も上がったようです。でも、かなり寒そうですね。

さて、……

ヤフー知恵袋、OKWAVE等、日常の生活で困ったことを気軽に匿名で相談できるサイトがいくつかある。たまにその相談内容自体の特異性が話題となり、ネットで取り上げられることもある。

本来は相談者のための回答のはずが、気が付いたらA案と真逆のB案の対立になってしまう事態も発生する。これはいくら何でもおかしいと感じている。

「庇を貸して母家を取られる」ような感じか(ちょっと違うか)。

これらの話は極端なのだけど、種々雑多な相談に対して、直球で答えてくる人は期待したほど多くない印象。

一人の疑問は多くの人の疑問で、答えを持ち合わせていない人が多いのかも知れない。ちなみに「チコちゃんに叱られる!」も、そういう疑問が世の中に多いことを示していると思っている。

そして、必要以上にマウントを取りたがる人が世の中にいることも、直球が少ない理由だと邪推している。

パソコン系のお悩み相談にこの傾向は顕著だと感じている。質問者の質問に、最初から質問者が望んでいるだろう回答を持ってくる人ってものすごく少ない。

大抵「パソコンのスペック」を書き込むことを要求される。メモリーやSSDの容量への関わりが想像できない質問であっても、そうである。というか、パソコンの相談は、まずこれがデフォとされているようである。

そもそもパソコンに詳しくない人間に、この作業のハードルは決して低くない。カタログや納品書を引っ張り出して書き込んでいるだろうなあと思うと、ちょっと気の毒な気がする。

その次にも直球が返ってくることはまずない。「〇〇はやってみたか」といった質問攻めに遭うことが多い。中にはスペックを見た「感想」だけを書いてくる人もいる、それも上から目線で。

結局相談者が音を上げて退散することもあり、そうなると今度は「最低限やるべきこともやらずに相談にくるなんて」と批判されることもあったりする。これは絶対におかしい。

「人が困っている」「じゃあ何とか助けよう」という意欲を、これらの回答者の書き込み内容から感じることができない。このような状態はすごく不幸なことではないかと思っている。

困った人の相談を自尊心のために消費してはならない。これは私が強く考えることである。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。