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auの通信障害であぶり出される人間性とリテラシー

今日は、基本的に曇りがち。時に雨もパラつきました。しかしながら、この程度の雨の降りだとかえって蒸し暑さが増して不快になります。

さて、……

昨日未明からKDDIで通信障害が発生している。KDDIというと伝わりにくいかも知れない。スマホの大手キャリアの一角、auである。

この事態を受けてauショップに押しかけた客が少なからずいて、その中には、店員を怒鳴りつけた人もいたという。しかし、それってどうよって感じである。

こういう非常事態が発生すると、スマホキャリアに対する各人の利用リテラシーと人間性がはからずも表面化してしまう。

ショップの店員は、通信回線の維持・復旧業務に携わっているか。
⇒No
ショップの店員を怒鳴りつけたら、通信回線が復旧するか。
⇒No
である。こんなことは、ちょっと考えれば分かるはず。それが分からずにこのような振る舞いに及ぶのは、申し訳ないがリテラシーが低いと言われてもやむを得まい。

まして、自分の不満を吐き出したいだけなら、全くの論外である。そんなさもしい心根で立場上弱い人間にあたるというのは、全く以てみっともない。人としての品格を疑わせる行為である。

このような不具合が電車で起こった場合、振替輸送により他社路線を無料で使うことも可能(但し、不具合を発生させた会社がその費用を負担する)となる。通信事業者間で同様のことはできないのだろうか。

楽天モバイルはauをパートナー回線として利用できるようにしている。このことを踏まえて、いざというときに通信各社が相互にフォローしあえる仕組みをつくることはできないだろうか、と私の思いつきを述べておく。

それはさておき、私は固定電話が当たり前だった世代である。その立場から見ると「スマホが使えないので、〇〇の予約ができない」とのリアクションには驚愕するのみである。今の人には、公衆電話から連絡するという発想が思い浮かばないのだろうか。

朝ドラ「ちむどんどん」では、10円玉を積み上げて公衆電話から沖縄に電話するシーンが何回か登場した。スマホが使えないならそういう方法もあると我々世代はすぐに思いつくけれど、それはもう一般常識ではないらしい。

時代が進んで便利になると、逆に困ることもあるんだなあと思った次第。

実は、私の妻が育った学区内には信号がなかった。だから新入生は、わざわざ信号があるところまで校外学習で出掛けて、信号を渡る練習をしたという。

同じように、若い世代に対しては学校で公衆電話の使い方を教える必要があるのではないかと真面目に心配している。

お読み頂き、ありがとうございました。

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