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育児と仕事はどちらも大事なこと。一つの選択を迫ること自体がおかしい

急な冷え込みに見舞われましたが、負けずに頑張っておられますか?

さて、……

育児と仕事。これに関わるネタは、常にtwitterのかなりの部分を占めているように感じる。

育児に関わり、たまたま見かけたNHK記者の記事が目にとまった。

今回、よくあるものとは違うなと感じたのは、長男が意外な行動を取っている点。

この手の話題では、お父ちゃんは仕事にかまけて、お母ちゃんが一手に育児を引き受けざるを得なくなり、そのストレスでお母ちゃんが精神的に参ってしまう、或いは子どもに辛くあたってしまう、というのがデフォルト。

そして、お父ちゃん批判や日本の社会批判が始まるパターンが多いのだけど、この記事では小学1年生になった長男が、お母ちゃんの様子を伺ってお父ちゃんに早い帰宅を懇願するのだ。

それでお父ちゃんも家庭の危機を認識し、それまでの仕事のやり方を改めることとなったそうで、これは何とか破滅に至らずに済んだ事例である。

ある程度意思を表示できる年齢の子が、まさにカスガイとなったのは良かったと思う。でも、小1の子どもが、あらん限りの国語力を使ってメールを打っているシーンを想像すると、あまりの痛々しさに胸が苦しくなる。

野口英世の母・シカの手紙に匹敵する程思いがあふれていて、何かを伝えたいエネルギーの強さは技巧を超越すると改めて感じた。シカの手紙は以下を参照されたい。

ただ、そもそも仕事をするのは何のためかについて、この記者はもっと早くから考えるべきであったと思う。私見であるが、3人の子を持つこと自体は目的ではあり得ず、子をしっかり育てることこそが目的たるべきと考えるからである。

人が大人になるために育っていく時間は、決して長くない。その希少な時間を妻とはいえ他者に任せてしまうのは、すごくもったいないことだと思う。二度とできないことでもあり、可能な限り私はその時間を取るようにしている。

「棺を蓋いて事定まる」という。今の若いお父ちゃん世代には、その時に後悔を残さないよう生きて欲しいと初老のオジさんは心から願っている。

お読み頂き、ありがとうございました。

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