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「お返しは不要」と言われたら、あなたはどうしますか

雨が上がると共に気温が下がってきた気がします。帰宅時には「今日はコートを着てくるべきだった」と若干後悔したものの、今更どうにもならないと覚悟を決めました。ただ、実際に外気に触れる時間はそう多くはありませんが。

さて、……。

ご香典を頂くのはありがたい。但しそれは「お金💰が手に入るから」という意味ではないことを強く申し上げる。

香典は、故人に対して思いを寄せてくれていた人がいたことの証だと考えている。だから、遺族としては故人が社会で人から受け入れられて充実した人生を歩んでいたことを改めて認識できるとともに、そのことが率直に嬉しい。

実は、お金的には半分程度がお返しに回る。しかも、お返し品の選定や送付手配の手間等を考えると、忙しい人ほどお金としてのありがたさは下がるのではないか。

ここで、たまに「お返しなんて要らないから」「気を遣わないでいいからね」とおっしゃる方が現れる。もしあなたがそう言われたら、どうされるだろうか?

この問いは、遺族としての立ち居振る舞いに関わる社会性を問われる課題だと思う。

素直にその言葉を受け止めて何も返さない、という対応もアリだとは思う。でもお返し不要の言葉には、何となく京都の「ぶぶ漬け食べて行かはりますか」に近い香りを感じてしまう。後で「真に受けた」「常識がない」と言われて笑いものにされるのは正直辛い。

このように素直にありがとうございますだけでは済まない可能性が少しでもあることを考えると、やっぱりお返しはするべきだということになる。私は今回の母の葬儀において、このスタンスで対応した。

但し、金額面で調整はしたのも事実。他の方よりはレートを下げた。というのは、あまり可能性は高くないけど「要らないって言ったでしょ!」とお叱りの言葉を受けた時のエクスキューズとして、このような言い訳の余地を残している。

正直「あー面倒臭い!」と大声で叫びたくなる。だから、昨今では「香典や供花等は固くお断りします」という方が増えてきたのだろう。その気持ちは痛い程分かる。

社会性におけるマウンティング合戦なんて全く無益なものだと思っているが、こういう面倒臭いスタンスで接してくる人がいる以上、対応せざるを得ない。

結婚式では会費制で行うカップルもいることだし、葬儀についてもお返しなしが当たり前(その分金額は下げてよい)になってゆくべきだと思っている。何といっても香典を包むのは、急な出費に対する助け合いが本来の趣旨になのだから。

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