バーチャルツアーのメリット・デメリットを考える
新型コロナウイルスに感染する人は、一時に比べて著しく下がったままです。今感染した人は、誰から感染したのでしょうか? このタイミングなら、追跡して特定できそうな気がします。
さて、……
コロナ禍が落ち着いてきて、人の往来も戻りつつある。もちろんまだまだ最盛期に比べれば少ない。それでも、週末の高速道路が渋滞したり、観光地に人出が戻ったりしているのは確かだ。
まだ緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が取られていた頃、当然旅行はできなかった。厳密にはやろうと思えばできたのだが、自粛を求められていた。
旅行業者はこのままではジリ貧だと考えて、現地のスタッフと協力して家にいながら旅ができるバーチャルツアーを企画したりした。今はネットスピードも上がり、高精細な映像によって、実際に旅に出たかのように感じられるのが売りのようだった。
これはこれでアリだと思う。そもそも、実際に現地に行くよりも格段に費用が安い。また、時間が潤沢にある人ばかりではないだろうから、ポイントをかいつまんで見て回ることができるのもメリットだと思う。
しかも、実際に現地に行くと他にも観光客が一杯いて、見たいスポットになかなか近づけない、或いは並ぶということが起こる。少なくともこれまでのバーチャルツアーではそのようなことは起こっていない。
参加者全てがベストポジションからの視点で見られるし、説明もキチンと聞き取れる。更に、旅行会社の力によって普通だと入れない場所まで見せてもらえる場合があり、これも大きなメリットだと思う。
更に、バーチャルツアーは安全という利点もある。特に海外ではおとなしい日本人はカモとして狙われるケースがあり、リアルの旅行では粗悪な土産物を売りつけられたり、法外な値段で物を売りつけられたりすることが残念ながらある。これらが全く無縁となる。
利点が多いバーチャルツアーであるが、現地の空気感ばかりはどうにもならない。気温・湿度はもちろん、街の雰囲気まで再現するのには限界がある。また、香辛料等の独特の匂いに満ちた街の香りはいかんともしがたい。
また、飲み食いは旅の楽しみであるが、現地ならではの名物を食べられないのもデメリットである。一部のバーチャルツアーでは後でお土産を送ってくれるところもあるようだけど、同時性に欠けるのは否めない。
とはいえ、例えば未開の地に行くアドベンチャー系のテレビ番組は昔から人気があり、そこにリアルで行こうとまで考える人は少ないことを考えれば、画面で旅気分を楽しみ、それで十分だと感じる人はいるのである。
バーチャルツアーがその延長線上にあると考えれば、やはり有用なのではなかろうか?
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