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実家の維持②(母所有の家の処分を考える)

普通に考えれば、今の状態で家を持ち続けるメリットを見い出せない。率直に言えばムダだろう。

ただ、実家の所有権者は母である。ゆえに、私のこのような検討自体が僭越ではないか? との批判もあるだろう。私は母の子ではあるけれど、だからと言って家を売る権限はないからだ。

母の認知症が進む前に、家の売却話を母に持ちかけていたとする。そうであれば、「まあ、しょうがないね」と言って承諾してくれたと思われる。

しかし今は、かつて会社員だった亡父の転勤に伴う引越しにより、各地で居住してきた複数の家での記憶が混濁している。今の実家は最後に一番長く住んだところのはずだが、その話をしてもどうにも話がかみ合わない。庭の雑草の話にしても、写真を撮ってタブレットで見せて、やっと会話が成り立つ状況である。

そのような状況のため、面会時には普段からあらぬ方向に流れそうな会話の進み先を慎重に操って持ちこたえる努力をしている。だから、何とか母に実家のことを認識してもらって売却話をして、それに理解を得ようとしても、そういう話をしている段階で不動産仲介業者に同席してもらうわけにはいかない。

なぜなら、うまく話をそちらまで持っていけないかも知れないのに、エイヤーで来てもらうわけには行かないからだ。

話をまとめても、契約手続とはどうしてもタイミングがずれるのは否めない。

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