人間の三大欲求をちょっと深掘りしてみる

台風15号は既に台風ではなくなっています。でも、夕方はすごい雨でした。驟雨という表現がピッタリだったと思います。

さて、……

人間の三大欲求と言われるモノは一般に
・食欲
・性欲
・睡眠欲
とされる。

いずれもベースは生理的な欲求である。しかし、自己保存という目的から考えると、性欲はちょっと異質かなと思う。粗野な言いぶりで申し訳ないが「食っちゃ寝」の生活という言葉もある。ここに性欲は入らない。

それに性欲は、人生のある期間以外では「ない」か希薄になる。個人差もあるだろうが、年齢一桁時代にあった人は少ないだろうし、逆に半世紀も生きた私などは、ほとんどないしそれで全く困っていない。

更に、睡眠は欲と言えば欲だけど、眠りたくなくても意思に反して眠ってしまうこともある。こうなると意識レベルの話ではないので、それが欲と言えるかも議論の対象になるようだ。

私事であるが、どうしても明日レポートを出さなければならない事態に陥り徹夜の覚悟で取り掛かったのに、ふと気が緩んで寝てしまって後頭部に当たる朝日に絶望した経験があるｗ　この時、私に睡眠欲はなかった……はず。

それから、何回か書いていることだけど、眠りにも体力が必要。若い内は朝までぐっすりというのが当たり前だったはず。しかし、年を取ると段々眠りが浅くなる。一度起きると眠れないという声をよく聞く。

つまり、睡眠は個人の問題でありながら、個人ではどうにもならない。場合によっては医師の投薬をお願いする対象となる。

と、つらつら考えると、三大欲求の中でも、食欲が一番ストレートで、かつ終生持続する欲求だと考えられる。食は生命を維持し、取り込んだ栄養により身体を成長させ、それにより社会活動への参加も可能となる。そういう点で一番根源的なものであろう。

なお、年寄りになると食が細くなるとよく言われるのだけど、このことについては異論を持っている。確かに身体を作らなければならない頃に比べれば食べる量が減るのは確か。

しかし、あっさりしたもので済ます、というのはお勧めできない。消化できずに戻してしまうようであればともかく、少量でも栄養のバランスを維持する方が大事。

実は、あっさりしたものを希望する裏には、筋力低下による咀嚼力低下や嚥下能力の低下があったりする。噛みやすい・飲み込みやすいに留意しつつも魚などを中心としたタンパク質の摂取は必須である。

三大欲求について考えてみたけれど、あなたに不満はないだろうか。レベル感はあるとしても、まあまあ満たされているならそれでヨシとすることで、大抵何とかなるのではないかと思っている。

お読み頂き、ありがとうございました。