老人ホームでのゲーム

老人ホームは、ただそこにいるだけの場所ではない。少なくとも、春夏秋冬のイベントや、クラブ・サークル活動に力を入れている施設が多い。

衣食住のうち衣は家族側で用意しなければならないが、三食提供してくれて、住まわせてもらえれば、家族側の最低限の要求は満たされると思う。

更に日々の様子を見てくれて、体調不良であれば医者に診せてくれる、そして定期的な健康診断を受けさせてもらえるなら、家族側がそれ以上に望むことは基本的にないのであるが、老人ホーム側は、いろいろなイベントを企画して飽きさせないようにしてくれる。

恐らくは、イベントへの参加による刺激で認知症予防を図っているものと思うが、そういう取組みは、家族としてもありがたいと思う。

先日、老人ホームから電話があった。曰く「お母様がレクリエーションでゲームをやった際に、他の方と接触してちょっとおけがをしたのでご連絡しました……」

どうも、車椅子に座って風船でのバレーボールをやったようで、母と近くの人が接触した拍子に母が車椅子から落ちて転倒したようなのだけど、ちょっとした擦り傷と打ち身で済んだようだ。平謝りされたのだが、こちらとしては特にとがめ立てをすることでもないと伝えた。

それよりも、そういうイベントに母が参加して、つい我を忘れて熱くなったことがうかがわれ、その事実がとても嬉しかった。

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