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ルッキズムに対する一つの返し方
今日は温かな1日でしたが、夜はコートが要らない程度の冷え込みでしたね。
さて、……
歳を取ったと感じる昨今。「今更何を言うの?」と一笑に付されて終わる気がするものの、人生50年を超えると、体の経年劣化はそれなりに進んでいるのを実感する。若いあなたには理解されにくいとは思うけれど。
髪の毛は何とか本数を保っているけれど、白髪が増えてきたのは否めない。
肌も、若い頃は「男にしてはきれいだ」と妙な褒められ方をしたことがあるものの、今では中学生の時に潰したニキビ跡がしっかりシミとなって浮き出てきている。因果応報とも言える。
アゴを引いて直立姿勢を取ると、くっきりとした二重アゴになる。まぶたと違ってこちらはかなり残念である。
口内も、神経を抜いた歯が歯ぐき内で折れてしまい、それをなんとか歯の根とつなぎ、更に両隣の歯と接着してしのいでいる。
お腹が出てきているのは言うまでもない。若い頃に買った背広の中で、高かったものだけは未練がましく持ち続けているが、恐らく定年までに痩せて着られるようになることもないだろうと思っている。
なお、歯について歯磨きをしてこなかったわけではない。歯科の定期点検でちゃんと磨けていると言われる。となると、個人でできることには限界がある。
その他の部分は、つらつら書いたけれど加齢(白髪、肌)と肥満(アゴ、お腹)が原因であるのは明らかである。
加齢によるものは今のところ手がついていない。でも、肥満については既に過去記事にも書いたようにチョコザップに通い、運動習慣も身についてきた。ただ、筋肉はつくもののバーターで脂肪が落ちたりはしないのが残念。
たまにネットで整形に○○万円使って別人のようになった人の記事が出るけれど、さすがに私自身がそれに手を出すことはないだろう。
とはいえ、見かけはどう言いつくろっても世の中でそれなりの影響力がある。見栄えをよくしたいという気持ちは、昔から多くの人が持っている。
「ルッキズム」という言葉は、昨年(2022年)の「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた。外見至上主義と日本語に直訳すると、かなりどぎつい表現となる。
でも、おそらく多くの人が外見を意識し、人としての平等意識による理想と同じく人として振り捨てられない利己の気持ちの間で心が揺り動かされる対象であることは間違いない。ただ、今の人権意識の高まりからそれを否定する方向に進んでいるのは確かである。
もっと大らかに、緩くルックスを捉えられるようになれば、社会はもっと住みよくなるだろう。
もう40年くらい前に、NHKラジオで寄席の放送を聞いた。もう亡くなってしまった笑福亭仁鶴師匠が落語を演じた際、そのつかみで以下のようなことを語っていたのが今でも記憶に残っている。
「私なんぞも郷ひろみさんと見かけは大差がないんですわ。何を笑ってはりますねん。郷ひろみさんと私と何が違いますか? 目もある鼻もある耳も口もある、どこがちゃうんですか? ちょっとこっちゃの並びが荒っぽいだけですやん」
世の中がこういうセンスある返しにあふれたら、楽しいと思っている。
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