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日本は今でも豊かだと言えるのかが分からない

今日は打ち合わせが2件入りました。昔と異なり、紙の資料が配られることはなく、参加者は皆パソコンを持参して、それぞれがPCで読むのが当たり前になりましたね。たまに紙を配られると、驚いてしまいます。

さて、……。

お盆や年末年始、或いはGWのような連休に、空港カウンター前に並ぶ旅客や行楽客のニュース映像が流される。そういう人は、日本全体の中でどれくらいの割合になるのだろう。

物価上昇に生活が苦しいと訴える人の数は増えている。それでも余暇を楽しむ人は少なからずいるということ。この両者を対比すれば、すでに階層が分かれてきていることを感じる。

これは為政者が都合よく利用できる一面がある。1960年代の安保闘争が激しかった時、当時の岸首相は「デモの参加者は限られている。都内の野球場や映画館は満員だし、銀座通りも平常と変わりない」と言った。

この言葉を置き換えると「生活苦を訴える人は限られている。新幹線は満席、空港カウンターは長蛇の列、行楽地は大賑わい」にすることもできてしまう。しかも一面で真実だと言えてしまうから反論しづらい。

そして、為政者がこのように見たいものだけを選んで見て、見たくないものを意図的に視界から遠ざけるようになる可能性を考えると、怖さが増す。でも、今の経済対策へのスピード感を見る限り、自分事として動いているようにも感じられない。

そもそも私は莫大な家のローンを抱えていて(笑)、幸いまだ低金利が継続しているから何とかなっている。変動型住宅ローンの金利は短期プライムレートを基にするが、当面は現在の低金利が続くと見込まれているし、私も強くそう願っている。

でも、長期金利の上昇圧力は強まっている。いつまでもこれとそれは無関係ではあり得ない。その時がいずれ訪れることを考えると、財布の紐は緩められない。

ということで、我が家はテレビのニュース番組で放送されるような行動は、極めて抑制している。行楽地に家族で行くことは年に数回あるかないか、実家への帰省も家族全員ではなく私が一人で行って様子を見る状態である。

ガソリン代は相変わらず高いので、一人なら車では帰省しない。余談にしては申し訳ないが、ガソリン代ばかりが注目されているけれどこれから先は灯油も必要。幸いガソリンほど激しくはないけれど、灯油も高めにはなっている。

雪深い北国では、これから先の季節は生活しづらい。雪下ろし作業も難儀だけど、暖房は命に直結するため止められない。従来からあったことではあるけれど、電気代・灯油代の増により日本の南北格差は更に大きくなってゆくと思われる。

皆それぞれに背負ったものがあり、運や巡り合わせもあるのだけど、今の日本はなお豊かな生活を送れていると言えるのだろうか。これに対する解は分からないまま。

お読み頂き、ありがとうございました。

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