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敢えて知能について触れてみる

今日、実家に帰り、母に面会してきました。施設の職員から話に聞くほど重篤ではないように感じましたが、いずれ来る「その時」を意識せざるを得ませんでした。この話は、別途記事にしたいと思います。

さて、……。

いきなりで恐縮だけど、知能指数は正規分布するものとされている。正規分布については、あなたも何かのタイミングでベルカーブと呼ばれるグラフを見たことがあると思う。一般的には標準偏差は15とされ、2標準偏差以上の差は異常値とされる。

つまり、知能指数70から130までは正常で、その上下で超えた部分は異常値となる。この異常値に入る人は高い側・低い側それぞれ約2.3%ずつである。低い人には知的障害があると診断されることが多い。

ここで「多い」と言ったのは、診断は医師が行うものだからである。医師に診てもらわなければ診断はなされない。そうなると、障がい者として扱われないことにもつながる。

逆に健常者の範囲に入る人をもう少し詳しく見ると、真ん中の上下15(1標準偏差内)の範囲、つまり85〜114の間に約68%の人が収まる。3分の2以上がこの範囲に収まるのである。

これをざっくりまとめると、以下のような割合になる(端数は適宜省略)

(2.3%) 70 (13.7%) 85 (34%) 100 (34%) 115 (13.7%) 130 (2.3%) 

もちろん数値を覚える必要はない。でも、世の中の人間はこのような構成で成り立っていることは頭の片隅の置いておくべきだと思う。

少なくとも私は、世の中の人の半分は100以下の知能指数であることを認識し、70〜85の13.7%の人は、知的障害と診断されることはないにしても普段の生活で生きづらさを感じているだろうと想像している。

よく、ネット上で論争(炎上)するケースがあるが、たまにその人が何を言っているのかを読み解けない場合がある。その時にこういうことが頭にあると、もしかしたら(言語性)IQに問題があるのかもしれないとの気づきにつながり、自身の冷静さを保つことにつながる可能性がある。

もちろん、逆に周りの人がお互いに理解し合っていて、自分だけがついていけない場合もある。価値観は知能とは別の問題であることを踏まえつつ、それを割り引いても合わない場合は、多分いくら話をしても噛み合わないことが多いだろう。撤退することをお勧めする。

上から目線のようで不快になった方がおられたら、率直にお詫びする。ただ、知能というとピキッとなりがちだけど、正規分布はさて置き運動苦手な人間に対しては意外と「何でできないの」「こんなこともできないの」的なことを口にしてしまうケースはあったと思う。

むしろ、どうしてもできない人はいるし、だからこそその人の存在を認めてもう少し優しい対応をしてもらえたら世の中はもっと住み良くなると思い、本稿を書いた次第。

お読み頂き、ありがとうございました。

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