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何で日本の競争力が落ちたかは、身に覚えがあり過ぎる人が多いと思う

今週のお勤めが終わった喜びに胸を膨らませてしまいます。あなたもお疲れ様でした。

さて、……

標題をテーマとした国際会議が18日にあったと、NHKニュースサイトで流れていた。

申し訳ないけど、このテーマに関し、ニュース記事内に記載された偉い方のご意見には、あまり納得できなかった。

疑問点は多々ある。一時ほどではないけれど、今でも従前よりは円安である。従って労働賃金も国際比較で相対的に低く、これだけでも競争力は改善する方向に作用するはず。この点についてはどうなのだろう。

かつて、二言目には日本の高賃金を言い訳にしていた。でも、賃金は30年間日本円ベースでやや下がり気味で円安、一方で各国は着実に賃金アップしている。これを踏まえれば、高賃金はもはや競争力がないことの理由にはできない。

記事中にご意見としてあった「女性の活躍」は総論としてはありなのだけど、それが急所ではないと思う。必要ではあるが十分ではない。女性の活躍を図れば必ず競争力が取り戻せるかを考えれば分かること。

私見であるが、率直に人口が多い裾野にお金を回っていない。いわゆる低所得者層は貯蓄する余地が狭いのだから、お金を回した分消費となる。そういうところから手を付けるべきなのに、そういう声が出てこない。

そもそも、ギリギリの経営を続け、これ以上は無理と判断して清水の舞台から飛び降りる覚悟で得意先に値上げ要請をする業者の要望に対し、従来通りの価格で済まそうとする得意先がある限り、お金は回らない。

コストカットも、発注の工夫ではなく力関係で達成できるものに頼り続けてきた印象を受ける。適正な価格に基づくお金を払わないのが常態化したことが日本の景気が回復しない原因だと思う。

そして目の前のことを片付けるので精一杯となった環境からは、画期的な製品が生まれにくい。これで競争力が保てるとはとても思えない。

断捨離族、ミニマリストが何にお金を使っているのかは分からない。でも、モノでなくても旅行やレジャー、動画にアプリ等の個人の気持ちを掻き立てるコンテンツに対しては、彼らも支払う意欲を持つと思っている。

更に、どう考えても国内で需要が期待できないなら、まだ物欲のある海外に打って出るのも一方法。でも、今の若者はそういうことに対してイマイチ消極的である。

かつて私は、国内のある食品メーカーにこんなモノを作ってはどうかという提案をしたことがある。これに対しては丁重な「感謝メール」がきたものの、それっきりであった。

素人の提案なのでその対応は当然だと言われればそれまでである。ただ、果敢に新規のものに取り組まないと先細るばかりなのも真実である。

一方で、懐かしの商品のリバイバルも起こっている。そういう需要があることが分かれば、商品化してもそんなに悲惨なことにはならないと思うのだけど、何となく意欲が希薄な気がしてしまう。

最後にひとこと。
アサヒのスーパーイーストを死ぬまでにもう一度飲みたいと、申し上げておく。

お読み頂き、ありがとうございました。

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辻六道🥚
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