差し入れのお菓子

母のいる老人ホームは、毎日3食+おやつを出してくれる。従って、敢えて食べ物を持ち込む必要はない。

しかし、そうは言っても母も好きな食べ物はある。さすがに食事は持ち込まないが、姉や私は面会の度に母の好きなお菓子を買って差し入れていた。

しばらく経った時に、ホームの職員から「差し入れのお菓子ですが、豆菓子はノドに詰まらせる可能性があるので、やめて頂きたい」とのご指導を受けた。羊羹や団子等は良くないと思っていたが、豆もダメなのか、と認識を新たにした。

また、ちょうどその指導を受けた頃に母の体重が増え始めた。残念なことに、太ったことで使っていた医療器具が身体に合わなくなる事態に陥ってしまった。

ホーム側からすれば、栄養管理はしっかりやっているので、太るのはおかしいということになる。結局、原因はお菓子の食べ過ぎということになった。

実際、認知症が進むと我慢がきかなくなり、かつどのくらい食べたかの把握も難しくなるらしい。そうなると、その合わせ技で食べ過ぎが発生しやすくなってしまう。

ホーム側との協議の結果、差し入れそのものは禁じられなかったものの、お菓子はホーム側で管理して、少しずつ出すことになった。

まだ残りがあるため、当分はお茶とコーヒーだけの差し入れになりそうだ。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。