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退職者送別会で再認識したこと

今日は、また雨でしたね。幸い、帰路は雨雲が風で流れていくタイミングに当たり、傘を差さずに済みました。

さて、……。

今朝お話しした通り、昨晩は標題の会に出席。集まったメンツは、年度は前後するもののいずれも新入社員として地方の同じ事業所に配属された者ばかり。被送別者はそこで我々がご指導頂いた先輩社員という構図。

そういう関係だったので堅苦しい社交辞令は全くなく、あの頃はああだったこうだったと大いに話が盛り上がった。

私(たち)が入社したのは、まだバブルの余韻が残っている頃だった。タクシーを停めるのも難しく「乗せてやっている」的な運転手さんもいたくらい。

やがて湾岸戦争が始まって、日銀が金利を引き締めて、バブルがはじけて……となっていくのだが、地方の事業所には良くも悪くもあまりバブルの影響は及んでいなかった、少なくとも私たちが新入社員だった頃は。

そんな片田舎で社会人としての生活を始めた私たち、異口同音に出るフレーズに「あの頃は、今よりもかなり緩かった」「いい時代だったね」があった。職場全体がのんびりしていたのだけど、品質保証、環境、安全衛生のマネジメントシステムもまだなく、記録やチェックに追われることもなかった。

当時は人が今よりも多くいて、付き合いが濃密だった。経費削減、生産性向上は当時から言われていたことではあるけれど、目標数値のレベルが今とは全く違った。

そういう会話の中で、皆が会社の置かれた環境の違いを感じていることには妙に納得感があったし、自分だけじゃないと知ってホッとした。

もちろん、そういう話題だけではなかった。新入社員じゃないけど当時事業所にいた人のその後のお話だとか、事業所のあった町の今の様子だとか、お互いの健康状態だとか、尽きぬ話ができたことがとても嬉しかった。

自分が退職する時に、同様の会が開催されるだろうか? 多分これほどは集まらないだろうなあと思い、被送別者の人徳を改めて認識した次第。

お読み頂き、ありがとうございました。

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