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段ボール授乳室に関わる騒動について

今日は、昼にもう少し暑くなるかと思ったらそれほどでもなく、極めて秋っぽい1日となりました。本来それは当たり前のことのはず。でも、それが当たり前ではない日々がこれまで続いたため、言わずにはおられない感覚になっていることを残念に思います。

さて、……。

標題の件、ご存知でない方がおられるかも知れない。とある道の駅で段ボール製の授乳室を設置したところ、これに対して「女性の気持ちが分かっていない」「上に屋根がなく覗かれる恐れがある」「入口もカーテンのみでは開けられることを防げない」「段ボールに虫が沸く」等の批判が相次いでいる。

一方、「嫌なら使わなければよいだけの話」「金銭的に厳しい中で何とかしようとした気持ちをくじく」「道の駅であれば車で来ていることが前提であり、車中で授乳を済ませればよい」「フルスペックでなければならないのか」との反論も出ている(←今ココ)。

男の立場だと中々モノを申し上げにくいが、自分がかつて乳児を育てていた時の記憶を12年振りに思い出してみる。

私の授乳室体験の原型はイオン。イオンは子育て世代にやさしくベビーカーを押すにも通路に余裕がある。そして、授乳室も完備している。

当時、授乳室への入室は男性も入れた。入口付近にはベンチとおむつ換えの台、そして60℃のお湯が出るポットが設置されていて、なぜかジュースの自販機も置かれていた。その部分までは、男性も共用できた。ジュースの自販機は兄弟姉妹が待つ間にジュースでもいかがですか? という趣旨だと理解した。

私自身、そこの台の上でおむつを交換したことはある。

そして、そのスペースより奥は「男性の立ち入りはご遠慮ください」と表示されていた。その奥に授乳のための個室がいくつか設置されていると妻から聞いた。但し、そこに警備員は配置されていなかったと記憶している。

以上のことを重ね合わせて考えると、段ボール授乳室については、天井は見えないように塞ぐ、入口は施錠可とする、授乳室自体をおもり等で固定して動かないようにするといった改良を施して、しばらくは試験的に置いてみる、あたりでまずは様子見されてはどうかというのが私の考え。利用者があまりにも少ないようであれば、もちろん撤去やむなし。

清潔感に欠けるといったご指摘もあるのだけど、イオンのオムツ換え台でもマナーが悪い人がいて、交換したおむつをキチンと専用のゴミ捨て場まで持っていかなかった例も見たので、段ボールだから不潔か? ということではないと思う。吐瀉物の拭き取りが甘いと感じることもあるだろうし。

まずは利用当事者の判断に委ねる。それが一番丸いと思うのだけど、違うだろうか? 意識が高くても先立つものの確保も必要だと思う。それを無視するのはしのびない。

お読み頂き、ありがとうございました。

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