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あの方のニューヨーク州司法試験合格は喜ばしい。でも、やはりどうかと思うこと

10月も今日で終わりです。11月となると俄然冬の近さを感じてしまいますね。新年の準備も少しずつ始めていきましょう。

さて、……

標題については、既に多くの方がご存知のこと。3回目の受験で合格されたことに対し、心よりお祝い申し上げる。

非難一色だったように見えた日本の世論も、変化の兆しが出ている。勝てば官軍を改めて感じる。この種の手のひら返しも、日本文化の一端を表していると感じている。

「鬼畜米英」と罵っていたはずが、米軍に戦争で敗れるとGHQのマッカーサーを礼賛する。「我らの東條さん」は、逆に「東條に騙された」と非難された。このような変節を日本人は平気で見せる。柔軟と言えば柔軟ではある。

このような変節は、中東において旧約聖書の記述を根拠に元々他の人々が住んでいる地域を占領して建国したイスラエルや、それに不満を抱いて数度の戦争をしてきたアラブ諸国にとって、理解しがたいことではなかろうか。

この背景には、神道の禊ぎという考え方があると考える。過去に罪穢れがあっても、禊ぎを済ませれば清浄になったとされ、過去はなかったことになる。「水に流す」のである。

合格された方も、このような国民感情の変化までは読めなかったと思うが、周囲の声に負けずに初志を貫徹したことはスゴいと思う。

なお、今回のニューヨーク州司法試験合格は3回目の受験ということで、そう何度も受験する人は少ないように伝わっていた。これ、日本のかつての司法試験とは全く違うと受け止めている。

かつての日本の司法試験では、合格を目指して何回も受験する方が当たり前だった。合格者の平均年齢が30歳に近づくようになり、卒業後6~7年ただただ勉強に明け暮れなければならなかった。

このことが問題視され、受験回数制限等が行われる等試験制度が改められたと記憶している。

だから、受験回数を重ねていることについての批判意見には、我々の世代としては全くピンと来なかった。受けてはいけないものではないだろうし、本人がやりたいことをやるのは他人がとやかく言うことではないはず。

ただ、それは皇女を娶る人間の振るまいとして、やはりいかがなものかと私は思っている。皇籍離脱したのだから、もう完全に一般人だというのは1つの考え方ではある。でも、血縁が切れたわけではない。

皇嗣様の娘であることは変わらないし、理屈ではない部分でどうしても皇室は前に出てくる。これまでの宮家からの降嫁については、それらを弁えた人達が選ばれてきたと思っている。

皇室出身者が、生活に追われ将来に不安を感じるような状況であってはならない。この暗黙のコンセンサスが、ご結婚から渡米そして司法試験合格までの流れの中で、雲散霧消してしまった。

このような振るまいをした時点で、やはり皇女を受け入れる資質には欠けていたと考えてしまう。今更かつ申し訳ないけれど。

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