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自分の脳内思考まで理解してくれる人は少ないと認識すべき

今日は一日中雨でした。庭の草木は久々の雨で嬉しそうです。一方で、私は外出する予定があったので、用意するものが増えて大変でした。

さて、……。

ネット上の論争で相互理解に至る例はかなり少ないと感じている。その理由を考えてみた。

Twitter改めXに顕著なのだけど、最大文字数140字では自分の言いたいことの意を尽くしきれない。これはプラットフォームとしての問題である。

ただ、有料のpremium会員になれば最大25,000字まで書けるようになる。しかし、月に1,200円程度を支払うのはちょっと躊躇いを持ってしまう。実際、premium会員になっている人はまだ少ない。

そしてこのような会員格差があると、同じ土俵での闘いにならなくなる。これを多くの人が受け入れるのかも不明。

無料会員のまま140字以内で自分の意見をまとめようとすると、どうしても省略する部分が出てくる。その部分を相手方が自分と同様に補完してくれればよいのだけど、それはかなり難しい。

というのは、相対立している立場であるからだ。故にものの見方も当初から異なっていると考えた方がよい。だから、こちらの意図を十分に汲み取って補完してくれることは期待すべきでない。ベースの違いで齟齬が出てくるケースをよく見る。

そうなった時に、双方が熱くなっていることもあって人格批判や揚げ足取りのようなやり取りになってしまいがち。そして論争も発散、お互いに自分が論破したと言い張りあった挙句に相互ブロックして終わってしまう。

このように、相対立しているからこそ意識しなければならないことはある。それは、相手が自分と同じ思考回路ではないということ、そして恐らくこれまで興味関心を持ってきたことも自分とは異なるということ。

ネットでの論争では相手をよく知らない分、これらのことを常に念頭において自分の意見を構成していかなければならない。

だから、特に用語の定義のような必要な情報は序盤に出すべきだし、マニアックな専門用語や知っている人にしか通じない略語の使用は避けるべき。ほんのちょっと言葉を足すだけで避けられる混乱の元は、意識して避けるべきだろう。

でも、自分の考えていることは相手も同様に考えているはずだと思い込む人って意外に多い。だからこそ丁寧な説明は無駄なやりとりの削減につながるし、相手を議論の土俵に載せ、土俵から降りる口実を与えないためにも役立つ。

この姿勢が双方にあれば、議論ももっと深まるのにと感じつつ、今もどこかで論争は起こっているのだろう。本当は論争は手段であって目的ではないのだけど。

お読み頂き、ありがとうございました。

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