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売れない分析②

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さて……

妻の指摘はこんな内容であった。

「銀行口座は、元々お義母さんも持っているでしょ? 亡くなったお義父さんの口座には当面の自動引落し分を残して、それ以外の銀行預金をすぐにお義母さんの口座に移してしまえば、慌てて銀行に相談に行かなくても良かったんじゃない? 自動引落しは、引落し元に連絡してお義母さんの口座に変更すると伝えるだけで良いんだし」

「故人が証券会社と付き合いがあった人って、そう多くないよね」

「車の名義も、乗り続けるならば少なくとも次の車検までは慌てなくても何とかなっちゃうんじゃないの? 納税通知書はお義父さん名義で送られてきちゃうけど、自動車税を支払っていたら自治体も含めて誰も困らないし」

「あなたの場合は、登記手続までしっかりやったけど、やれる状態だったのは幸運だったと思うわよ。おじいちゃん名義のままになっている土地を受け継ぐ人は、あなたが指摘したように会ったこともない親戚との話合いから始めなければならないけれど、それができないことも多いわけだし」

いちいちごもっともである。更に留めも刺された。

「あなたは相続税申告が不可避で、それがあるからこそ真剣にやったのでしょ? でも、相続税申告が必要な人って親を亡くした人の8%くらいしかいないのよね。大抵の人は、相続税なんて関係ない。相続税申告をやらずに済む前提であなたがやった手続を見直すと、良し悪しはもちろんあるのだけど、ほぼ全てをやらなくても当座は済んじゃうから、ニーズは高くないわよ」

ぐうの音も出なかった。

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