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相続税の申告⑪(申告者と税務署の隔たりを感じた時)
こちらにお越し頂き、ありがとうございます。
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さて……
相続税の申告先は税務署。でも、税務署はたくさんある。あなたは、どこの税務署なのかをご存知だろうか?
それは、被相続人(故人)の住所地を管轄する税務署となる。私は実家から遠く離れて住んでいたが、そのような申告者側の事情は斟酌されない。
その一方で、税務署では税務相談も行っている。その最たるものは、2月~3月の確定申告時に近所の体育館や市民ホール等で行われる相談会だろう。
当方の目論見は、以前法務局で実施した不動産移転登記申請と同様に、正式に申請する前に対面で税務相談を行い、一通り見てもらって不備がないかを確認頂いてから提出するというものであった。
そのためには、当然また実家に行かなければならない。しかし、これは自分の安心と納得のためにはやむを得ないと考え、実家の住所地を管轄する税務署に電話をした。
電話に出た女性は、当方の事情を聞くと
「郵送での申請も受付けていますよ(注:筆者の経験時点の話。令和元年10月1日から、相続税申告がe-Taxでも提出できるようになった)」とサラッと答えた。
「(いやいやいや、そうじゃなくって)一応事前に中身を見て欲しいと考えているんですけど」
「でも、申告書類を出して頂かないと中身は見られませんので……」
何か禅問答のようなやり取りになってしまった。しかしながら、提出前に見てもらいたい旨を強めに言うと、渋々予約を受付けてくれた。
この税務署の対応ぶりに、私の脳裏にも一抹の不安がよぎったことは否めない。でも、既に申込みは受け付けられた。賽は投げられたのであり、できる限りのことをしようと覚悟を固めた。
お読み頂き、ありがとうございました。
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