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生理現象による欲求は、代われない

朝は寒いくらいでした。昼は外に出ていないのでどうだったのかが分かりません。帰路に雨がポツポツと降ってきました。

さて、……

タイトルは極めて当たり前のことを書いている。「眠い」「お腹が空いた」「トイレに行きたい」等の欲求は、日常的に発生するものである。

しかし、代わりに眠ることも、食事をして空腹を満たすことも、トイレに行くこともできない。生理的な欲求は、誰も代行できないのである。

こんなことを考えたのは、世の中に代行サービスがあふれてきたから。有名アパレルブランドであっても、その製品を自社ラインで製造していない場合がある。チェーンの飲食店であっても、覆面でいろいろな店や系列外の工場に下請させている場合がある。

ちなみに飲食店の場合、下請けさせている仕事が丸ごとの場合もあれば、下ごしらえ部分を切り出している場合もある。そうすることで、コストや手間を節約するらしい。

だから悪いと言うつもりはない。これもそれぞれの企業が生き残りと成長を目指して検討した結果である。その結果生まれてくる商品・製品が消費者を欺かずその期待に沿うものである限り、そのような対応もあり得るものとして受け止める必要がある。

何と言っても、内定辞退や退職届、果ては「彼女」まで代行サービスが行われる時代である。世の中には代行を職とする人が一定数いて、それで生活を成り立たせていることを考えると「じゃあ、何なら代行できないだろう?」と考えたのだ。

その結果、生理的な欲求の充足は代行できないことに思い至った。さすがにこれは時代がどう変わっても無理だろう。

もしかしたら、眠った後の爽快感、食べた後の満足感を感じさせるサプリみたいなものは開発されるかも知れない。もっともそれはあくまでも本人がバーチャル体感するものであり、代行ではない。

それでも、トイレに行きたい欲は、物理的に体外排出しなければ達成できない。やはり無理である。

なお、食べた後の満足感のバーチャル体感ニーズがあるかと問われると、それはあるのではないかと思っている。例えば、口から栄養を取れなくなった場合に、胃ろうを用いるケース。

胃ろうを用いるようになった方は、食べ物を口に入れたい欲が募る場合があると伺ったことがある。だからこそ、食べた後の満足感を感じさせることで一定の代償とすることは可能ではないかと思うのだ。

もっとも、これも代行ではなく代償になるけれど。

お読み頂き、ありがとうございました。

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