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「母を訪ねて三千里」にははるかに及ばないけど、300kmは移動して対応した件

夏らしいギラギラした日差しは嫌なものですが、そうかと言って今の天気が好ましいものなのかは悩ましいところですね。

さて……

今日、老人ホームで暮らす母が自室で倒れたとの一報を受けて、慌てて駆けつけた。ホームの職員は毎朝検温のため各部屋を巡回しており、母の部屋を訪ねたらベッドと洗面台の間に倒れていたとのこと。

体をかばった際についたと思われる左手と、なぜか反対の右足が痛いという訴えにより病院に救急搬送され、そのまま入院となった。

私が病院に到着するまでにはレントゲン写真も撮られており、左手首の捻挫と右足大腿骨にヒビが入っているということが分かった。

病院に着いた私は、老人ホームのスタッフから指示されたナースステーションに足を運び母の親族である旨を告げ、昼下がりに医師から状況と治療計画の説明を受けることとなった。

捻挫はそれほど問題とされなかったが、ヒビはかなり大きく入って骨折直前だと教えられた。手術でボルトにより固定した方が良いとの勧めがあり、それに従うことにした。

なお、今回の事象は母の不整脈による意識喪失がそもそもの発端と見られることから、今後も同様の事象の発生は覚悟しなければならないという厄介なな状況ではある。

医師の説明の中で、手術を勧める一方手術実施に伴い発生し得るリスクの説明が結構多くて、それがちょっと気になった。鼻についた、と言った方が正確かも知れない。

今の世の中は、そういうリスクを関係者にキチンと伝えないと、それ自体が後々更に大きなリスクになり得ると認識されていることを改めて感じた。

リスクをキチンと家族に伝えることに異論はない。でもそれは、家族の側に責任が移ることでもある。私はたまたまその種の対応にも慣れているけれど、そうではないご家族も少なくないだろうと感じた。

私が丁寧だと感じた医師の説明も、家族によってはそれでも全然分からない、といった反応を示すことも少なくないだろうことが、この説明の仕方から窺われた。

説明を聞きながら、他者に「丁寧さが欠けている」と批判する人は、本当に丁寧に説明された時には自分にも応分の責任が移転することをしっかり認識しているのか? との疑問が、ふと頭に浮かんだ。

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