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ロシア・ウクライナとハマス・イスラエルを考えてみた

今日は想像通り電車が空いていました。おかげでいつもより1本早い乗り継ぎができて、職場に着いてからもゆっくりコーヒーを淹れる時間を持てました。いつもこうだと良いのですが、そうもいかないでしょうね。

さて、……。

昨今はニュースでハマス・イスラエル関係が大きく取り上げられている一方、まだ継続しているロシア・ウクライナ間の戦闘についてはあまり報道されなくなっている。

もちろんそれが終わってはいない。単に報道する側がハマス・イスラエルの方を選んで放送する選択をしたことにより、結果的にそうなっているに過ぎない。

これが全世界でも同様なのかについては、懐疑的に見ている。私が全ての国を跨いでどうなっているかを確認することはできないが、距離的に近いヨーロッパでは、ロシア・ウクライナ間の戦闘についても日本よりは多く取り上げているだろう。

ロシア・ウクライナは共に元ソビエト連邦に属していた。そのため局地性が強い。でも、局地性はハマス・イスラエルも同じではないかと言われそうだし、ヨーロッパから外れる分、余計に限られた地域の話だと受け止められがち。

とはいえ、人質を取り民間人を虐殺するという非道なハマスであっても、なおアラブ諸国の心理的な同情が集まるのは間違いない。このあたりの感覚は日本人にとって理解しがたいのも理解できる。

それでも対応を誤るとアラブ全体に影響が及ぶことになる。多くの国々が両者間の戦闘に割って入る、もっと言えばハマスの側に立って参入する可能性を秘めている。この点で、ロシア・ウクライナ間の戦闘とは差異があると私は思っている。

ぶっちゃけ、ロシア・ウクライナ間の戦闘は恐らく他国には広がらないし、原油に対する影響度合いもハマス・イスラエルよりは小さいと考えざるを得ない。

街角ではハンドマイクを片手にイスラエルの攻撃に対し批判的な演説をする方々を見掛ける。でも「水も食料も不足している」と訴えているガザの人達の体格を見ると、悲惨な状態だとは受け止めにくい。少なくとも終戦直後の日本人よりはよい。

もちろん、彼らが言っていることを全否定するつもりもない。ただアラブ系の人達のしたたかさ、駆け引き上手をキチンと認識しないと日本人は丸め込まれる可能性がある。

このように引いた物言いをしてしまうのは、私がかつてイスラエルを旅した経験があるからだ。単なるエピソードだと言われればそれまでだけど、毎回相場の10倍の値段からスタートする交渉を仕掛けられて疲弊した純ジャポネイズの実感である。

ハマス・イスラエルもロシア・ウクライナも、戦闘をやめて何をどうしたいのかについて話し合うべきである。面倒くさくて厄介だろうけれど、戦い続けることに益はない。粘り強く話し続ける中で妥協点が見出されるはず。

理想論だと笑われても、私はそうすべきだと考えている。

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