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古い洋酒

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さて……

亡父の相続手続期間中、私は月に2回程度で実家に帰った。その際に、ちょっとした楽しみがあった……亡父が残した酒を飲むこと。

亡父が生前に海外旅行に行った際の免税土産で数は8本、内訳は6本がウイスキーで残りの2本はブランデー。空港で買える程度で値段もそこそこ、特段ビンテージ品があったわけでもない。母も姉も酒は要らないと言うので、これらのお酒は早々と私のものとなった。

ウイスキーには、普段見たことがないメーカーのものも含まれていた。私も改めてネットで調べて、そういうメーカーがあったのか! と知った次第。

つまり私も、その真価を理解できるだけの知識など持ち合わせてはいない。でも物珍しさによる好奇心が満たされて、少しだけ嬉しかった。

12年~18年の熟成期間の後、瓶に詰められて実家に放置され、恐らく20年は経っているだろう。もっとも、理論上瓶の中では熟成はしないらしい。まろやかになる説もあるようだが……これもネットで知ったこと。

そういう古酒を求めるマニアもいるようだ。でも、それで値段が上がることは滅多になく、それなら素直に飲もう! それが当方の感覚であった。

残念ながら、飲んで美味いと思ったものは1本を除いてなかった。それでも、遺品を飲むのも供養だと強弁しつつ、見知らぬメーカーとの一期一会を楽しんだ。時には、ちょっと人とは違うものを好んだ亡父のセンスの怪しさに突っ込みを入れながらではあったのだが……。

ただ、ハイボールにした時の泡立ちが強かったのが、若干気になる。熟成はしなくても、古い酒だとそうなるのだろうか?

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