見出し画像

相続税の申告⑫(決戦前に来し方を振り返り)

こちらにお越し頂き、ありがとうございます。
あなたのお役に立てれば、幸いです。

さて……

当時の自分の脳裏には、相続税申告を行う前に何回実家に行っただろうか? そんな思いが頭をかすめていた。

それまでの間に、遺産確認の発掘作業があり、亡父の年金について母の遺族年金への切替手続があり、介護のケアマネとの調整があり、法要があり、遺産分割協議があり、登記申請の対応があり、準確定申告があり、庭の草木のケアがあり…と都度帰省していたことを考えると、かなり頻回であったことに気付く。

最初の訃報で駆けつけた時から数えると、一桁では足りない。

でも、それも無駄ではなかったと思っている。母にしてみれば、金婚式も過ぎて齢80も後半に差し掛かって伴侶がいきなり亡くなったのだ。それまでとは大きく変わった生活環境に、立ちすくむような思いを抱いたことだろう。

だから、母の暮らしが立ちゆくようになるまでの見守りは、やはり必要だった。そう考えると、仮に上述の用件がなかったとしても、やはり何回かは実家に帰省していただろうとは思う。

多岐にわたる用件の中には、郵送で済ませればよいものもあった。ただそれは結果論であり、郵送で済むという確信は、手続をやって完了して初めて得られるものであった。

そもそも、書類等に不備がないとのお墨付きをもらわなければ、確信は持ち得ない。そうなると、安易に提出もできない。

今のソーシャルディスタンスが当たり前の時代にはそぐわないが、当時は面前で相手方のご指導を頂き、不安や不明を解消したいとの思いが強くあった。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。